- 1本のアプリケーションで、DVD-Videoのリッピングからフォーマット変換、動画の分割・結合といった再編集まで可能。
- 最新のDivX 5.02に対応し、DivX形式の動画ファイルを作成できる。
- リッピングの手順が面倒で、エンコードの設定も分かりにくい。
- ツール間の連携も不十分だ。
- MPEGファイルやAVIファイルをエンコード元として指定できない点も残念。
●【ビデオCDやスーパービデオCDも作れる】 DVD-VideoをMPEG-2やMPEG-1に再エンコードして、スーパービデオCDやビデオCD形式で保存するできる。/●【オリジナルDivXプレイヤーが付属】 作成したDivXファイルはオリジナルのプレイヤーで再生可能。 |
DVDレコーダーで録画したTV番組、DVD-Rに保存しておいたプライベートビデオなど、DVD-Video(General)のリッピングや簡単なオーサリングを可能とするツールが「DaViDeo DivX」だ。DVD-Videoから取り出したファイル(.vobファイル)をMPEG-2、MPEG-1形式ファイルにエンコードできるだけでなく、DivX 5.02のエンコードエンジンを利用することでDivX形式のファイルも作成できる点がポイント。DVDライティングソフトの「neoDVD standard 4」が付属するため、再編集したムービーをDVDに書き込むこともできる(neoDVD standard 4を省略した廉価版パッケージ「DaViDeo DivX Pure」が、11月29日に1万1800円で発売予定)。
●【DVD-VideoをDivX形式に変換】 「.ifoファイル」に含まれる映像の制御情報を自動的に読み出し、キャプションや音声のモードを指定できる。DVDプレーヤーがインストールされていれば、プレーヤー上でのプレビューも可能だ。 |
ただし、ツールのリッピング機能に関しては使いにくい面も見られ、例えばDVD-VideoをDivXに変換する場合、映像コンテンツが含まれる.vobファイルと制御情報が含まれる.ifoファイルをツール上で確認し、いったん手動で任意の作業フォルダにコピーする必要がある。DVDから直接リッピングできず、映像コンテンツをチャプター単位で切り出せないのは気になる点だ。なお、CSSプロテクトのかかったDVD-Videoから直接ファイルを抜き出すことはできないが、すでにリッピングされたファイルのフォーマット変換・再編集は可能だった。
MPEG-1/MPEG-2ファイルを作成する場合は、ツール上のスライダーを動かすだけでエンコード品質とファイルサイズを調整できるが、DivXでは専用のツール上で設定する必要があり、最終的に作成されるファイルサイズも確認できない。とはいえ、DVD-Videoの映像をリッピングして再編集し、DivX形式で圧縮してCD-Rに記録できるなど、映像コレクションの整理整頓には威力を発揮するツールだろう。
DaViDeo DivXの主なスペック | |
製品名 | DaViDeo DivX |
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OS | Windows 98 SE/Me/2000/XP |
CPU | PentiumIII、Pentium 4、CeleronまたはAthlon、Athlon XP-700MHz以上 |
メモリ | 128MB以上 |
HDD | 5GB以上 |
出力可能メディア | HDD、CD-R/RW、DVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+RW/+R(対応光メディアドライブは同社Webサイトを参照) |