富士通(株)は7日、Windows XP Tablet PC Editionを搭載した“Tablet PC(タブレットPC)”として『FMV-STYLISTIC TB80』を発表した。価格はオープンプライスだが、編集部による予想店頭価格は30万円前後。出荷は年内を予定する。同社ではTB80を、据え置き型デスクトップから、オフィス/家庭内でのトランスポータブル、ノートパソコンなどのモバイル利用まで、屋内外のあらゆるシーンで利用可能な“新コンセプトPC”と位置付け、30~40代を中心としたビジネスコンシューマー市場をメインターゲットに販売していくという。
『FMV-STYLISTIC TB80』 |
TB80は、CD-RW/DVD-ROMコンボドライブを内蔵したドッキングステーションを標準添付するタブレットPC。主な仕様は、CPUがPentium III-M-800MHz、チップセットがi830MG(グラフィックス機能内蔵)、メモリーが256MB(PC133 SDRAM)、1024×768ドット表示10.4インチFLバックライト付き高輝度TFT液晶ディスプレー、40GB HDD(Ultla ATA/100)など。ネットワーク機能として、IEEE 802.11b準拠の無線LAN、V.90対応56kbpsモデム、10/100BASE-TXを装備する。インターフェースは、PCカードスロット(Type II)×1、IEEE 1394×1、USB 1.1×2、IrDA 1.1準拠の赤外線通信。電源はリチウムイオンバッテリーで、約4.4時間の利用が可能(JEITA測定法1.0)。本体サイズは幅302×奥行き220×高さ22.3mm、重量は1.48kg。
アプリケーションソフトとして『Office XP Personal』のほか、CDライティングソフト『Drag'n Drop CD』、DVDビデオ再生ソフト『WinDVD』などが付属する。専用赤外線ポートを利用するワイヤレスキーボードとUSBマウスも標準添付する。
ドッキングステーションは、本体とIEEE 1394インターフェースで接続される拡張ユニット。90度の回転機構を装備し、タブレットPCの縦横切り替え表示機能を利用できる(画面回転も同期)。主なスペックは、CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ(書き込み16倍速、書き換え10倍速、読み出し24倍速、DVD-ROM読み出し8倍速)、IEEE 1394×1、USB 1.1×3、10/100BASE-TX×1(本体と排他仕様)、VGAなど。ドッキングステーションでは、ペン入力時の圧力を考慮してスイーベルは行なえない設計になっている。