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ノベル、“one Net”に向けた新戦略を発表――米CEOも4年ぶりに来日

2002年10月22日 22時00分更新

文● 編集部 栗山博行

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ノベル(株)は22日、都内で報道関係者を集め、同社が提唱する“one Net(※1)”を展開していくための新戦略を発表した。新戦略は、製品技術ではなくソリューションにフォーカスし、4つのソリューション分野に統合した製品やサービスに、自社の開発、マーケティング、営業、コンサルティングといったリソースを集中するというもの。

※1 one Netは、企業のITシステムにおいて、個別に運用されているサーバーやネットワークシステムを一元的に統合管理することで、ビジネスの効率化や経費削減といったメリットが得られるというコンセプト。

新戦略を説明する、米ノベル社CEOジャック・メスマン(Jack L. Messman)氏

ソリューションの内容は、ウェブアプリケーション/ウェブサービス開発ソリューション“Novell exteNd”、セキュリティー管理ソリューション“Novell Nsure”、クロスプラットフォーム対応ネットワークサービスを提供する“Novell Nterprise”、コンサルティングサービス“Novell Ngage”。

Novell exteNdは、6月11日に買収した米SilverStream社の“SilverStream eXtend”製品群を改称した、ウェブアプリケーション/ウェブサービス開発ソリューション。アプリケーションやサービスを開発するためのツールや開発環境、実行環境などを提供する。各社のJ2EE対応Javaアプリケーションサーバーに対応するほか、企業の既存投資(ソフトウェア)を活用しながら、インターネットへの対応を支援できるのが特徴だという。

Novell Nsureは、個人のプロフィール情報に基づいたセキュリティー管理ソリューション。アプリケーションの利用や情報へのアクセスをきめ細かく制御することにより、社内セキュリティーの強化を図りながらリアルタイムでの情報共有を可能にするという。この分野は、LDAP対応ディレクトリーサービス“eDirectory”などを含み、身元認証システムの共通標準規格を策定する“リバティー・アライアンス(Liberty Alliance)”の一員でもある同社は、リバティー・アライアンス規格1.0に基づいたディレクトリーソリューション“Saturn(コードネーム)”を開発中であることも明らかにした。

来日した米ノベル社のジャック・メスマンCEOは、「ITマーケットの現状は確かに厳しく、アナリストたちが言っているよりも悪い状態だと認識している。しかしマーケットには成長の速い分野と遅い分野があり、中でもウェブサービスとセキュリティーは成長の速いマーケットだ」と同社の新戦略のメリットを強調した。そして、「米国ではバブル期のIT投資によりCRM、ERPマーケットが成熟したが、アジア、欧州市場はこの分野で、米国よりもだいぶ送れている。今後は両市場でもCRM、ERPの利用が広がるだろう。将来のCRM、ERPなどのアプリケーションは、セキュリティーを確保したウェブサービスとして利用されるようになるだろう」と今後のビジネスチャンスについても言及した。

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