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“Frethem”の被害が急増――シマンテック、7月の“月間ウイルス被害ランキング”発表より

2002年08月06日 00時30分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)シマンテックは5日、インターネットセキュリティー対策研究機関“Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)”に寄せられた、2002年7月における“月間ウイルス被害ランキング”を発表した。

それによると、国内の被害ランキングの1位は、前月に引き続きワーム/ウイルスの“W32.Klez(クレズ)”で1469件。2位はワーム“W32.Frethem.L@mm(フレゼム)”の215件、3位はワームの“VBS.LoveLetter.A(ラブレター)”が181件となっている。

“Frethem”は、7月半ばに出現し、国内でも被害が急激に拡大しているという。これは、Outlook Expressのセキュリティーホールを悪用し、メールをプレビューするだけで感染するタイプのワーム。Symantec Security Responseでは、このタイプを簡単に進入させないために、まずメールソフトやウェブブラウザーのセキュリティーホールをなくしておくこと(アップデートパッチを当てておくこと)が基本だという。また、届けられたメールに添付されたファイルを不用意に開けない、知人からのメールでも件名が怪しければ疑ってみる、添付ファイルの拡張子を見て判断する(拡張子が2つ付いたものはワームやウイルスの可能性が高い)など、個人の危機意識と注意も重要であるとしている。

国内の月間ウイルス被害ランキングトップ10については以下の通り。

  1. ワーム/ウイルス“W32.Klez” 1469件
  2. ワーム“W32.Frethem.L@mm” 215件
  3. ワーム“VBS.LoveLetter.A” 181件
  4. ワーム“W32.Badtrans.B@mm(バッドトランス)” 64件
  5. ワーム“W95.Hybris(ハイブリス)” 44件
  6. ワーム“VBS.Network(ネットワーク)” 37件
  7. トロイの木馬“JS.Exception.Exploit(エクセプション・エクスプロイト)” 34件
  8. ワーム“VBS.Internal(インターナル)” 29件
  9. トロイの木馬“Trojan Horse(トロージャン・ホース)” 21件
  10. ウイルス“W95.Tecata.1761(テカータ)” 17件

世界の月間ウイルス被害ランキングトップ10については以下の通り。

  1. “W32.Klez” 4万3257件
  2. “JS.Exception.Exploit” 5911件
  3. ワーム“W32.Kitro(キトロ)” 4392件
  4. “W32.Frethem.L@mm” 3642件
  5. “Trojan Horse” 2980件
  6. ワーム“W32.Datom.Worm(ダットム)” 2822件
  7. ワーム“W32.Yaha.F@mm(ヤハ)” 2735件
  8. ワーム“W95.Hybris” 2401件
  9. トロイの木馬“Backdoor.Trojan(バックドア・トロージャン)” 1765件
  10. ワーム/ウイルス“W32.Magistr.39921@mm(マジスター)” 1552件

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