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完全オリジナルデザインのカノープス製世界最小GeForce4 Ti4600カード「SPECTRA WX25」ついに発売!

2002年07月01日 19時39分更新

文● 小磯

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パッケージ

 品質の高さで多くのファンを持つカノープス製GeForce4 Ti4600カードとして、発表以後高い注目を集め続けていた「SPECTRA WX25」がついに発売。1日夕方から一部ショップで販売が始まっている。



完全オリジナル設計のカノープス最新作
世界最小で独自の冷却機構も搭載するクオリティ重視モデル

SPECTRA WX25
「SPECTRA WX25」

 GeForceファミリのビデオカードは、リファレンスデザインがそこそこの性能を持つのと、製品サイクルが早く、カードベンダ側が長い研究開発期間を設けられない理由から、ほとんどのベンダがリファレンスデザイン、もしくはそれに酷似した“オリジナル”基板を用いるのが通常。それに対し、発売までに期間を要してでもこだわりの設計を行ってくるカノープス製品らしく、今回も他社製品とはまったく異なったカードレイアウトになっている。



リファレンスデザインとの比較
リファレンスデザインを採用するAOpen製GeForce4 Ti4600カードとの比較

 最大の特徴はその小ささで、「世界最小」とうたわれるカード本体のサイズは編集部実測値で174(W)×98(D)mm(突起物含まず)となっており、215(W)×98(D)mm(同)のリファレンスデザインと比較するとその小ささがよく分かるだろう。これは同社従来製品「SPECTRA X20/X21」でも採用されている、GPUのコア電源をAGPスロットからではなく外部から供給する機構“APS”(Advanced Power Supply)は今回の“APS 4.0”でついにドータボード化。カード本体から分離し、リファレンスデザインで電源部分に割かれていたスペースを削ることで実現できたものだ。これによってカードの取り回しが楽になり、MicroATX以下の小型PCケースでより実装しやすくなる点は見逃せないほか、カノープスによれば、本体と電源基板を別にした結果、カード本体に影響する電源ノイズレベルの低減もはかれたという。ちなみにAPS 4.0を搭載したことで気になる“高さ”はこれも実測値で17mm。



世界最小基板 高さ17mm
世界最小をアピールするパッケージ裏面の記述APS 4.0のため、高さは17mmとなっている。毛直下のPCIカードが裏面に何かを搭載している場合、物理的に干渉する可能性もゼロではなさそう
Exhaust Control Structure

 また、本体&ドータの2層化に伴って、APSのボードを冷却機構の一部としても利用。チップクーラー「Firebird G2 Twin Blow」の吹き出し口を覆うようなL字型とし、ファンによって生じた風を適切にカードの外へ排出する一方、空気の逆流を防ぐダクトような役割を演じている。「Exhaust Control Structure」と名付けたこの機構にカノープスはかなりの自信を持っているようで、「メモリ冷却の必要のないGeForce4 Ti4600であるにも関わらず、表面のメモリだけを冷却するような虚飾を廃し、真の冷却性能を確保しています」と、まるで一部ベンダを挑発するかのような強気のコメントを発表している点も見逃せない。



APS 4.0 シール 電源用部品
両側から挟み込む ファンの風が直接吹き抜ける カードの外へ吐き出す
電源部となる“APS 4.0”。Firebird G2を囲むように取り付けられることで、下段の写真のように“Exhaust Control Structure”を構成するダクトとして機能
SSH2 TypeDD(1) SSH2 TypeDD(2)
“SSH2 TypeDD”

 ビデオチップのアナログ信号をメイン基板とは別の基板で出力するカノープス独自の外部インターフェイス“SSH”(Signal Super Highway)は、先に登場したGeForce4 MX460カード「SPECTRA WF17」と同様、“W-RGB”と呼ばれるデュアルD-Sub15ピン構成の“SSH2 TypeDD”を採用。SPECTRA WF17同様「アナログ出力時に最適の画像が得られる用チューンした」(カノープス)とされている。なお、これもSPECTRA WF17と同じだが、GeForce2/3シリーズとGeForce4シリーズでは出力面の仕様が大きく異なっているため、これまでのSSHはBNC出力を実現する“SSH Type-B”しか利用できなくなっている点は、特に従来製品のユーザーにとって注意が必要な点だ。



カード分解 カード本体 カード本体裏面
APS 4.0とSSH2 TypeDDを取り去ったカード本体。SPECTRA X20/X21でも採用されていた、ハイエンドモニタ向けにチューンした画質モードを選択できる“DFS(Dual Filter System)テクノロジー”用ジャンパも見える

サイズは最小も価格は最大級
Matrox Parheliaとの“一騎打ち”にも注目?!

\64,800
“初値”は6万4800円。Matrox Parheliaの予価5万9800円よりも高い

 コア/メモリクロックは300/325MHz(DDR 650MHz)で、これはNvidiaリファレンスどおりとなっており、1日の段階で入荷を確認できたコムサテライト3号店では価格は6万4800円で販売中。他社製品よりも平均して1万5000円以上高い値段分の価値を“こだわりの設計部分”に見いだせるかどうかがカギとなるわけだが、これまでの実績を考えると、アナログモニタにおける高い描画クオリティを追求するなら人にとっては見逃せない製品と言えそうだ。品質面にファンを抱えるベンダとしては、早ければ「Matrox Parhelia FR」が今週末に登場するMatroxと双璧であるだけに、ほぼ同時発売で、価格もそれなりに拮抗している両製品、どちらがより人気となるか注目してみたい。



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