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これぞPCケースの究極形?! 想像(創造)力をかき立てる“完全自作型ケース”の展示が始まる

2002年06月29日 23時36分更新

文● 小磯

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 もはや、「ケース」と呼んでいいのかすらわからない。これまでに登場したどのPCケースとも異なるコンセプトの製品がグロウアップ・ジャパンから登場予定だ。「完全なプロトタイプ」という段階ですでに衝撃的な製品の展示が、同社の関連企業であるUSER'S SIDEの本店で始まっている。

新型ケース?!

 右の写真で確認できる、赤いフロントパネルと紫のサイドパネルが特徴のケースこそ衝撃の一品…ではない。「SMART2 Vol.1」という名称が与えられているのは、このケースを形作っている「バー」とそれを固定する「アングル」に「ビス」や「ナット」、そしてさまざまな形状の「パネル」なのである。写真のPCケースは、これらを組み合わせた一例に過ぎない。



バーとアングル、ビス パネル 文字入りナット
ケースの構成部品となる「バー」と「アングル」、「ビス」。さらに「パネル」各種と「ナット」。これらを組み合わせて自由にケースを組み立てる仕様だ。ナットには“G”の文字が入っているが「もちろんA~Zまで用意する予定」とのこと
ケース背面に5インチベイ
ケースの背面に5インチベイを用意した例

 つまり、ユーザーが「こんなケースを作りたい」と思ったときに、それにあわせて構成部品を揃えれば実現できてしまうというわけだ。バーは数種類の長さが用意され、パネルに関してはフォームファクタにあわせてこちらも数種類用意される予定。それによって大きさも形状も自由となる。5インチベイをケースの側面や背面に用意したり、電源だけ外に出したり、大きくすることで密閉度を下げてのファンレス化などがすぐに考えつくが、一方でキューブケースはおろか、L字型ケース、窪みや出っ張りのある変則的な形状のケースにしてしまうのも不可能ではない。もっと言えば、PCケースにこだわる必要すらない。



組み立てイメージ(1) 組み立てイメージ(2)
組み立てイメージ(3) 骨組み部品?
組み立てイメージ。基本的には長短さまざまなバーをベースに組み上げる。「ビスは最高230個必要になる」(USER'S SIDE本店)とのことで、さすがにゼロから組むのは大変そう。発売に際しては数種類の“基本セット”に、好きなパーツを組み合わせていくようなイメージになりそうだ。なお、プロトタイプでは上で挙げたパーツ以外の骨組みらしき構成部品も見えるが、これが製品版でどうなるかはいまのところ不明
特許出願済み

 すでに特許出願済みというあたりに並大抵ではない気合を感じる同製品の正式リリースは秋が予定されているとのこと。お仕着せのPCケースに不満を感じているなら、一度店頭でその自由度を確認したうえで、抽象的な、あるいは具体的な完成イメージを抱きながら秋を楽しみに待つといいだろう。



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