創立25周年を記念してスタートした雑誌&WEBサイト連動企画「POWER PUSH」では、月刊アスキー編集部とASCII24編集部が選んだ“今一番ホットな製品”を紹介する。PC市場を最前線でウォッチする2編集部のイチオシアイテムを見逃すな!(月刊アスキー・遠藤編集長の一言コメント付きで、毎週金曜日更新)
400万画素のスタイリッシュなコンパクトデジカメ「DiMAGE F100」。 |
家族みんなで使うのに最適
色々な使い方が楽しめる
400万画素CCDを搭載したスタイリッシュコンパクト機DiMAGE F100(以下F100)は、最近のミノルタらしい、他社とは一味違ったデジカメになっている。横長ボディの本機を実際に手にすると、F100はボディの正面と背面にある微妙に盛り上がった部分がうまく指にかかって、カメラのホールディングを安定させてくれる。とくにボディ背面には硬質ゴムが貼ってあり、滑り止めの役目もはたしていて、デザインだけを優先させていない使う側に立った細かい配慮が見て取れる。
ボディ全体のサイズは111×32×52.3mm(W×D×H)。感覚としてはスーパーキングサイズ(100S)のタバコの箱より少し厚みがあるくらい。重量は約185gで、シャツの胸ポケットに入れると、少し重みでポケットの形が崩れる程度だ。レンズは、ミノルタがデジカメ用の高性能レンズにだけその名称を与えている、GTレンズ。先にDiMAGE7に採用され、その高性能で好評を博したもので、高コントラストでレンズの光学収差はかなり除去されていて、描写性能はかなり高い。
AFはF100で初めて採用された、自動追尾機能のついたエリアAF。画面の中央から、上下左右各50%の部分で側距する。被写体が画面の中心になくても、カメラを向けなおしてフォーカスロックなどせずに済み、エリア内で被写体が移動しても、シャッターを半押ししていれば自動的に動きを追尾して、ピントのキープをしてくれる。モータースポーツのようなかなりスピードのあるものは、なかなか難しいが、人の動きくらいであれば、結構ピントは付いてきてくれるので、動きのある人物撮影には向いているだろう。AE露出モードはシーンモードの他、一通りの露出モード(P,A,S,M)を持っていて、自分の好みで時にはM(マニュアル露出)で、カメラ任せではないイメージ作りなどもできる。
外見から受けるイメージでは、すべてカメラ任せの撮影しかできないデジカメに見えてしまうが、実は豊富な機能が凝縮され、高級コンパクト機と変わらないだけの性能を持ち合わせている。操作系のボタンが多めになっているのは仕方のないところだろうか。性能はかなり硬派な部分もあるので、普段は写真のことは知らない人、時には写真好きの人も使うようなシチュエーションの家族みんなが共同で使用するのにお勧めできるデジカメだ。
月刊アスキー・遠藤編集長はこう見る
光学機器らしい“硬質”なデザインが個人的には気に入っている。その外側に反して、“適当にシャッターを切ってもピンも設定も合う”という便利さは、私のような道具として使う派にはうれしい。
SPEC | |
CCD | 1/1.8インチ413万画素(有効画素数395万) |
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レンズ | 35mm換算:38~114mm F2.8~4.7 |
ズーム | 光学3倍、デジタル2.5倍 |
シャッター速度 | バルブ、4~1/1000秒 |
測光方式 | 多分割測光(256分割)、スポット測光 |
露出モード | プログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、マニュアル露出 |
ファインダー | 実像式光学ズームファインダー |
記録サイズ | 2272×1704~640×480 |
液晶モニタ | 1.5インチTFT(約11万画素) |
対応メディア | SDメモリーカード、MMC |
バッテリ | CR-V3型リチウム電池、または単3型ニッケル水素電池×2 |
サイズ(W×H×D) | 111×52.3×32mm |
重量 | 約185g(電池、記録メディア除く) |
付属品 | CR-V3型リチウム電池、SDメモリーカード(16MB)、ハンドストラップ、AVケーブル、USBケーブル、リモコン、ソフトウェアCD-ROM |