「Misty」 |
先日、往年の名機「X68000」風アルミケースの展示が行われたばかりだが、今度は「PoweMac G3」風のPCケースが登場。DOS/Vパラダイス本店で展示が始まっている。これはDOS/Vパラダイスオリジナルの製品で、製品名は「Misty」。グレーの「Misty Gray」とブルーの「Misty Blue」2モデルがラインアップされており、6月下旬にそれぞれ1万2980円で販売開始予定だという。
この形状はまさにPowerMac? ちなみにPowerMac G3/G4タワーでは用意されていた4隅の“取っ手”は廃されているが、その代わり天板部に取っ手がある |
特徴的なのは側面からの外観で、ケースの四隅を引っ張られたようなデザインは、PowerMac G3で中期以降に採用された外観によく似た印象だ。展示されているグレーの筐体はどちらかと言うとG3よりもPowerMac G4タワーに似ており、側面を見つめているとダークグレーのリンゴマークが浮かんできそうなほど?! はっきりとしたツートンカラーを採用しているわけではないものの、全体がアクリル加工されているのもG3/G4タワー的な印象を強めている。アクリル加工の完成度がかなり高いのも嬉しいところだ。
曲面がうまく処理されており、高級感を感じるアクリル加工 | マザーボードや電源配置のため、より加工の難しい背面もまずまず納得できるレベル |
ケース内部はスクリューレスでのアクセスが可能になっており、拡張スロットおよび、5インチ×4、3.5インチ×2、シャドウ×4のドライブベイはすべてドライバいらずで着脱可能。5インチベイ最上段は光学ドライブ用となっており、特殊なフロントカバーが用意されている。気になる互換性だが「丸いイジェクトボタンでなければまず問題ない」(DOS/Vパラダイス本店)とのこと。リコー製ドライブは難しそうだが、そんな場合でもデザインをほとんど損なうことなく特殊なフロントカバーだけ取り去れるようになっているのは心憎い配慮と言える。
光学ドライブ用のフロントパネルを取り外した5インチベイ最上段。デザインはほとんど損なわれない | 遠目でもこのとおり |
フロントパネル最下部ではUSB×1、IEEE1394×1、ライン出力×1、マイク入力×1を、開閉式のパネルで保護された部位に引き出し可能。現在の段階で製品版と異なっているのは搭載電源で、製品版ではEnhance製の300Wモデルに換装される予定となっている。Macintoshうんぬんは別にしてもかなりの完成度を誇る製品と言え、発売されれば人気を集めそうだ。スチール製ミドルタワーケースの購入を考えているなら、ボーナス支給後の6月末まで待ってみるのも悪くないだろう。
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