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9.5mm厚で回転数5400rpmの2.5インチHDD第2弾が東芝から、キャッシュ容量はなんと16MB!

2002年05月28日 00時00分更新

文● 小磯

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 先週IBM製ドライブ「Travelstar 40GNX」が戦陣を切ってからわずか数日。9.5mm厚の2.5インチHDDで回転数5400rpmを実現した製品が東芝からも続いた。容量40GBのモデル「MK4019GAX」が登場し、明日29日から若松通商PS/PLAZAが少量販売を開始する予定だ。予価は4万3800円で、IBM製品とほぼ同じ。

ATAPI接続ドライブ最大の16MBキャッシュを搭載

MK4019GAX
5400rpm

 MK4019GAXは、2.5インチHDDだけでなく、ATAPI接続のHDDとして16MBもの大容量キャッシュメモリを搭載した最初の製品。16MBキャッシュは3.5インチのSCSI HDDでもサーバ用のハイエンドモデルにしか搭載されていない容量だ。従来製品「MK4018GAP」のキャッシュ容量は2MBだったため、なんと8倍になったわけだ。現在のところ、東芝のウェブサイトに詳細な内部転送速度に関するデータが今のところないが、5400rpmという回転数、そして16MBのキャッシュによってMK4019GAXは「従来比」(東芝のプレスリリース)で最大内部転送速度は15%、平均ランダムアクセスタイムは8%もの向上があるという。ここで“従来”をMK4018GAPと仮定すると、最大内部転送速度はMK4018GAP(290.4Mbit/秒)×115%=41.75MB/秒と、40MB/秒の大台を超えることになる。Travelstar 40GNXの場合はカタログスペック上21.2%の速度向上があった(30.6MB/秒→37.1MB/秒)が、MK4019GAXの実性能にも期待がもてそうだ。

 Ultra ATA/100に対応し、プラッタあたりの容量が20GBである点は従来製品MK4018GAPTravelstar 40GNXと同じ。また、東芝製の2.5インチHDDとしてはじめて採用した流体軸受けモータによってアイドル時の動作音は27dBと、同じく流体軸受けを採用しているTravelstar 40GNXとほぼ同じ水準に落ち着いている。なお平均シークタイムは現在のところ不明。参考までに記すとMK4018GAPは13ミリ秒だった。



販売中

 回転数だけでなく、16MBというキャッシュ容量から、Travelstar 40GNX以上に期待している人もいることだろう。4万円を超え、従来製品のほぼ倍の価格となっている点をどう捉えるかだが、とにかくパフォーマンスを求めるなら十分選択肢となりそうだ。ちなみに若松通商PS/PLAZAによると、初回入荷分は極めて少量とのこと。また30GBモデル「MK3019GAX」ならびに20GBモデル「MK2019GAX」については今のところ入荷は未定だという。


29日現在の価格情報
価格ショップ
\43,800コムサテライト2号店
コムサテライト3号店
T-ZONE.PC DIY SHOP
若松通商PS/PLAZA
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