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“パワーアンプ風MicroATXケース”がフェイスを換えてクールなnForceベアボーンに

2002年05月02日 22時33分更新

文● 小磯

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MS-2002A1-BB
ヒートシンク風デザイン
ケース内部
ケース背面

 昨年11月に紹介したChenbro Micom製の“パワーアンプ風MicroATXケース”「PC70769」。プリ/プリメインアンプ、あるいはAVアンプというよりもヒートシンク状のケース側面デザインがパワーアンプ然とした雰囲気を醸し出すとして注目を集めていた製品が、MSIの手によって“nForce 420D”チップセット搭載マザーボード採用ベアボーンPC「MS-2002A1」として生まれ変わった。ヘアライン加工が施されたフロントパネルを採用し、ぐっと落ち着きを増したデザインは、よりAV機器ライクな印象を濃くしている。

 アルミ製の“ガワ”を用いた内装はPC70769とほとんど同じで、388(W)×392(D)×108(H)mmというサイズから判断するに、フロントパネルの変更で若干奥行きが短くなった程度だ。PC70769ではライザカードによってフルサイズのPCIカードを差せるように苦心されていたのが、MS-2002A1ではライザカードを同梱せずLow Profileカード専用となった以外に大きな変化はない。拡張ドライブベイが5インチ×1、3.5インチ×1、シャドウ×1となっているほか、Delta製の1U電源は容量145Wで、またCPUソケットの近くに6cm角の吸気ファンを搭載しているのもこれまでどおりとなっており、ケース部分に関して言えば、単純にフェイスが変わっただけと判断できるだろう。

 ショップブランドPCや組み立てキットでこそよく見かけるが、どちらかといえばオフィスユースがメインとなりがちなスリムタイプのブックサイズベアボーンPCに採用されるのは極めて珍しいnForce 420D。そんなnForce 420Dを採用する「MS-6367」はもちろんMSI製のMicroATXマザーボードで、拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×3。GeForce2 MX相当のビデオ、10Base-T/100Base-TX対応ネットワークコントローラ、そしてドルビーデジタルハードウェアデコーダをチップセットで提供するnForce 420Dだけに、一般的なベアボーンPCとはひと味違った利用法が考えられるかもしれない。同軸デジタル出力端子を用意しているので、それこそAVアンプと繋いで、AVアンプ+AVパワーアンプ風にしてしまう(信号の流れは逆だが)というのもアリだ。



販売中

 現在のところ、Socket Aベースの小型ベアボーンPCにはほとんど選択肢がないだけに、デザインに優れたMS-2002A1はかなりの人気を集めそう。価格は高速電脳で3万9800円となっており、本体がブルーでヒートシンク風側面部がブラックの「MS-2002A1-BB」、そして本体グレー&側面グリーンの「MS-2002A1-GG」、2モデルがある。



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