先日カノープスが発表した新製品3モデルのうち、Low Profile対応のPCIビデオカード「SPECTRA Light G32 PCI」(以下G32 PCI)が店頭に並んだ。G32 PCIは SPECTRA Light T32 PCI(以下T32 PCI)の後継となる製品で、カノープス製ビデオカードとしては初のLow Profile対応製品となる。T32 PCIでは製品サイズそのものはLow Profileだったが、Low Profileブラケットが同梱されていなかった。
製品には標準サイズのブラケットがあらかじめ装着されており、Low Profile用のブラケットを別途同梱する |
SPECTAシリーズには伝統的にフィルタ切替ジャンパ(Dual Filter System)が装備されているが、G32 PCIではT32 PCIと同様にジャンパは省略され、Dual Filter SystemのFineモードに相当する設定で固定されている |
ビデオチップはT32 PCIがNVIDIAのRIVA TNT2だったのに対し、今回G32 PCIでGeForce2 MX400を採用。すでに2世代以上前のチップではあるが、現在Prolink製の「MVGA-NVMX200PM」やASUSTeKの「AGP-V7100 Magic/PCI」といったGeForce2 MX200カードがAGPスロットを用意しないPCのユーザーから一定の人気を集めているのは確か。そこに、画質に定評のあるカノープス製品が選択肢として加わったことは素直に喜ぶべきだろう。
カノープスといえば画質向上技術「SSH」(Signal Super Highway)が特徴となっているが本製品でもSSHが採用され、「Mini SSH Type-D」と命名されている点はT32PCIと同じ。しかしSSHオプションとして販売されている「SSH-HDTV」や「SSH Type-C」などは使用できないので注意が必要だ。なお、ビデオチップ上にあるヒートシンクにファンは装着されておらず、ファンレス仕様となっている。
VRAMはEtronTechのEM638325TS-6(SDRAM/6ns)。166MHz動作 |
実売価格は1万8980円~1万9800円。上で挙げた他社製のPCIビデオカードと比べると約2倍近く、割高感は否めない。わざわざPCIでビデオカードを拡張する以上、せっかくならよりいいものを使いたいというこだわり派向けとアイテムとなりそうだ。
価格 | ショップ |
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\18,980 | クレバリー1号店 WonderCity |
\19,799 | カクタソフマップ ソフマップ1号店 Chicago TSUKUMO eX. |
\19,800 | OVERTOP 高速電脳(27日入荷予定) コムサテライト2号店 コムサテライト3号店 ZOA 秋葉原本店 |