エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は12日、“アジアの大手通信事業者12社“Arcstar Partners”との国際合同保守会議“Arcstar Asia Forum 2002”において、災害時の連携体制など有事の際の危機対策の強化で11日に合意したと発表した。
合意内容は、- 緊急時および長時間故障発生時におけるエスカレーション体制の確立
- ネットワークオペレーション担当窓口間のホットライン設置
- 罹災状況および故障回復対応に関する最新情報を提供するウェブサイトの開設
- 大規模災害および長時間故障発生時における危機管理マニュアルの作成
など。
同社では、災害時の取り組みとして、- 日米グローバルミラーリングサービスの提供 大手町のデータセンターサービスのミラーリングサイトを米東海岸のベリオ社のデータセンターに構築し、災害に強いシームレスな“business continuityソリューション”を6月を目途に提供
- 国際中継回線の相互融通 パートナーとの協力体制による複数のケーブルルートを組み合わせた国際中継ネットワークの緊急時の相互融通
- 衛星回線パッケージの提供 衛星通信事業者との連携による災害復旧パッケージを構築し、災害時には衛星回線を用いて通信を確保
の3つを挙げている。
なお、Arcstar Partnersは、タイのCAT((The Communications Authority of Thailand)、中国の中国電信、台湾の中華電信、香港HK Net、インドネシアのIndosat、韓国の韓国通信、NTT Com、フィリピンのPLDT(Philippine Long Distance Telephone Company)、スリランカのSri Lanka Telecom、シンガポールのStarHub、マレーシアのTelecom Malaysia、ベトナムのVDC(Vietnam Datacommunication Company)の12社(社名アルファベット順)。