ゲームの中心であり華
戦術モードの「バトルシステム」
登場する4つの種族は、それぞれの種族に対応した「混沌」「変化」「活力」「結合」の4種類のエーテル、および「白きエーテル」と密接に結びついており、その力を借りてヒーローたちの能力を上げ、ほかの種族と戦う――逆にいえば、エーテルの蓄積がないと何もできない。特にそれが顕著なのが戦術モード、つまり戦闘だ。
敵味方のヒーローは自らが相手ヒーローを直接攻撃することはできず、「クリーチャー」と呼ばれる生物を召喚し、自分の代理として戦わせる。クリーチャーの召喚や強化、あるいは敵ヒーローやクリーチャーへの魔法攻撃は、自分の手札としてランダムに配られる「スペル」から選んで実行するが、このスペルごとに、実行するためのエーテル(白きエーテル)の消費量が決まっている(図4)。ヒーローには、ターンごとに一定値のエーテルが蓄積されていくが、手札のスペルを一度に使えるほどの大量のエーテルはなかなか溜められず、必然的にスペルをどんな順序で使うか、という選択が戦闘の勝敗を分ける鍵になる。
図4A 例えば、現在のエーテル「1」で実行可能なスペルは左端のスペル(ソーサリー)「エーテルドロップ」だけだが……。 | 図4B このエーテルドロップを実行することでエーテルの量は「2」になるので、唾吐きフィンガスを召還できるようになった。 |
また、いくつかの基本的なスペル(「キャントリップ」と呼ばれる)は、手札の中にあってエーテルさえ足りていれば任意に実行できるが、強力なスペルでは、そのスペルを発動させる触媒「ルーン」を事前に購入しておかなければ、手札にすら出てこなくなる(=実行できない)。ルーンは戦闘で(強力な)スペルを使うたびに1つ消費されるから、戦闘のあとにはルーンを補充しておく必要もある。
図5 敵の攻撃の「ブロックフェイズ」。召喚したクリーチャーでブロックすればヒーローは攻撃されずにすむが、攻撃してきた敵クリーチャーの数のほうが多ければ、結局ヒーローもダメージを受けてしまう。 |
図6 ヒーロー画面。左下の15個のスペルの並びが「スペルブック」。個々のスペルの右下の数字が持っているルーンの数。数字が入っていないスペルがルーン不要のキャントリップだ。 |
図7 デッキの編集。資源が許す範囲内で、クリーチャーやその強化、支援スペル、ヒーローのスキルや特殊能力を買いそろえ、好みの構成を作る。 |