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ソニー、モバイルPentium 4-M搭載のバイオノートGR新製品を発表

2002年03月05日 15時15分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は5日、“バイオノートGR”の新製品として、CPUに拡張版SpeedStepテクノロジー搭載モバイルPentium 4-M-1.70GHzを採用した『PCG-GRX90/P』を発表した。16日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は35万円前後。

モバイルPentium 4-M-1.70GHzを搭載したバイオノートGR『PCG-GRX90/P』。1日に行なわれた“インテル インダストリ フォーラム2002”で参考出展されていた

バイオノートGRは、映像や音楽といったエンターテインメントを堪能できる高性能と、薄型/軽量による機動性、使いやすさを追求した操作性/拡張性を重視したノートパソコンシリーズ。今回ハイエンドフラグシップモデルとして発表された『PCG-GRX90/P』は、バイオノート初のモバイルPentium 4-M搭載製品となっている。

また、バイオノートでは初めて16.1インチUXGA(1600×1200ドット/1677万色)対応TFTカラー液晶ディスプレーを搭載、上下110度/左右160度の広視野角パネルを採用している。チップセットはIntel 845MPチップセットで、グラフィックスアクセラレーターはカナダのATIテクノロジーズ社製MOBILITY RADEON 7500、ビデオメモリーは32MB。

512MBのメモリー(DDR-SDRAM)と40GBのHDD(Ultra ATA/100)を搭載し、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブ(CD-ROM/R読み込み24倍速、CD-RW読み込み12倍速、DVD-ROM読み込み8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速)を備えている。

また、本体の液晶側素材にはマグネシウム合金を採用することで本体の厚みを軽減、さらにキーボードの上部分にはアルミニウムを利用している。ポインティングデバイスのひとつであるバックボタン付きセンタージョグは、大きさとダイヤルの幅が変更され、大きくかつダイヤル幅が細かくなり押しやすくなったという。位置も従来機種より本体中央寄りに配置されている。キーボードは、ステンレス板バネをキーボードクッションにしたステンレスメカキーを採用、キーの安定化と静音化が図られている。

ステンレスメカキー構造図
ステンレスメカキーのキー構造図

外部接続端子は、USB×3、i.LINK(S400)、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、ステレオヘッドホン出力、マイク入力、AV出力、プリンターポート、外部ディスプレー出力、モデム用モジュラージャック、ポートリプリケーターコネクター。マジックゲート対応メモリースティックスロットを装備する。PCカードスロットはTypeIII×1またはTypeII×2(CardBus対応)。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。ポインティングデバイスはインテリジェントタッチパッドとバックボタン付きセンタージョグ。

バッテリー駆動時間は、標準バッテリー(リチウムイオンバッテリー)1個搭載時で2.5~3.5時間、『PCGA-BP2NX』×2個搭載時で5~6.5時間。本体サイズは、幅355×奥行き292×高さ44.4mm、重量が3.8kg(バッテリー1個とCD-RW/DVD-ROM一体型ドライブ搭載時)。

OSはWindows XP Professional。また、3DCG作成ソフト『LightWave 3D express for VAIO』が付属する。同ソフトは、(株)ディ・ストームのプロフェッショナル向け3Dグラフィックスアニメーションツール『LightWave 3D [7]』から使用頻度の高い機能をピックアップし、バイオ向けにカスタマイズしたオリジナルバージョン(メニューは日本語)。コンシューマー向けパソコンにLightWaveがプレインストールされるのは『PCG-GRX90/P』が初めてという。

『LightWave 3D express for VAIO』は、基本図形を作成/加工する“モデラー(LightWave 3D Modeler)”と、アニメーションを作成する“レイアウト(LightWave 3D Layout)”という2種類のソフトウェアコンポーネントで構成される。LightWave 3D [7]の基本機能はほぼ搭載しているが、自動スクリプト作成やUVマップ(オブジェクトを平面の展開図に変更しテクスチャー画像を貼る機能)、ネットワークレンダリング、メタボール(複数の球体を繋ぎ合わせてオブジェクトを生成する機能)、モーションミックスなどの機能はない。

『LightWave 3D express for VAIO』のオリジナル機能として、フライングロゴ(3Dロゴ)を作成できる“FXモンキー”を搭載する。さらに、操作を解説したチュートリアル機能を備えており、同ソフトで利用できるコンテンツデータを収録したCD-ROMも付属する。なお、バージョンのアップグレードは未定という。

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