Web直販のみで購入可能な日本HPの企業向けノート「hp omnibook 6000」シリーズに、新型筐体採用のニューモデルが登場した。その仕様は拡張ベイや無線LANの搭載など、A4ノートの雄「ThinkPad T23」を強く意識した構成だ。
A4サイズならではの
操作性と拡張性がウリ
写真1 キーボードはA4ノートということもあり、ピッチ19mm/ストローク2mmと余裕あるサイズ。パームレスト部分にはラバー処理が施されているため、グリップ感も上々だ。ポインティングデバイスはスティックとタッチパッドの両方を備えている。 |
低価格なオールインワンノートと携帯性の高い薄型B5ノートの間に挟まれて、国内では注目度の低いA4スリムノートだが、IBMを始めとした米国企業の多くはこのセグメントに自社のフラッグシップ機を投入している。それはhpも例外ではない。
写真2 同梱のドライブは、hpモジュールベイに内蔵するだけでなく、付属ケーブルで外付けすることも可能だ。ただし、ドライブがむき出しになるため、見栄えが若干悪い。 |
その点、本機はドットピッチが約6%広い0.215mmとなっており、凝視しなくともゆとりを持って見られる。現状で15インチのSXGA+液晶が選べる機種は3.6kgと大柄なデルコンピュータの「Inspiron 8100」など一部に限られているため、これは大きなアドバンテージと言えるだろう。日立製の液晶パネルは発色も自然かつ鮮やか。この快適さは、一度体験するとほかのノートには移れないほどである。
CPU以外のスペックは、標準搭載メモリが256MB(最大1GB)、HDD容量が30GB、チップセットにはi830MP、ビデオチップはMobility RADEON-P(ビデオメモリSGRAM16MB)という豪華な構成。拡張性に関しては、ホットスワップ可能な「hpモジュール・ベイ」には、同梱する8倍速のDVD-ROMドライブやFDD以外にも、HDD/セカンドバッテリ/CD-RWドライブなどを装備できるほか、背面にはドッキングポートも用意し、一般的なポートリプリケータだけでなく、PCIスロットを装備した「ドッキングシステム(PCI)」(価格7万8000円)のような、ゴージャスなオプションも用意されている。
写真3 パームレストの左側面には無線LANのON/OFFボタンを装備。通信中は青いLEDで知らせてくれる。 |
本機に対抗できるのは、日本IBMの「ThinkPad T23」だが、本体自体の性能のみならず、オプションを含めた、システム全体の充実度から見てもいい勝負だ。薄紫のマグネシウム合金に身を包んだ本体はスタイリッシュで高級感もある。「hp direct」(http://www.jpn.hp.com/hpdirect/)での直販価格は33万9000円と相応だが、その価格に見合う性能を持った1台と言えるだろう。
hp omnibook 6100(F3265J#ABJ)の主なスペック | |
製品名 | hp omnibook 6100(F3265J#ABJ) |
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CPU | Mobile PentiumIII-M-1.13GHz |
メモリ | 256MB |
液晶 | 15インチTFT |
解像度 | 1400×1050ドット/フルカラー |
HDD | 30GB |
DVD-ROM | 8倍速 |
通信 | モデム&LAN&無線LAN |
サイズ | 325(W)×261(D)×34(H)mm |
重量 | 2.3kg |
OS | Windows XP Professional |
Officeアプリ | - |