カシオ計算機の「QV-2100」は、パンフォーカスレンズと200万画素CCDを搭載する入門機だ。機能を大幅に絞るなどして低価格化が図られており、実売で2万円台前半という安価なデジタルカメラとなっている。
シンプルなボディとシンプルな機能
直方体のボディ中央部にレンズと光学ファインダを搭載する。レンズ下にマクロ切り替えレバーがある。 |
単焦点パンフォーカスの200万画素低価格デジタルカメラである富士写真フイルムの「FinePix A201」によく似たフォルムだが、A201が単3電池2本で動作するのに対してQV-2100は単3電池4本を使うこともあってサイズは一回り(体積比で約23%)大きい。とはいえ、レンズの沈胴動作もなく、レンズ部がわずかに出っ張っているだけのスクエアなボディはポケットやポーチへの納まりもよいので、持ち運びに適している。
背面のスイッチ類は非常にシンプル。UPボタンは撮影時にはデジタルズームとなる。セルフタイマや露出補正、ホワイトバランスなどは全てメニューから選択する。 |
ハードウェアだけではなく、撮影機能も非常にシンプルだ。同社のデジタルカメラではほとんどの製品に搭載されている撮影アシスタント機能である「ベストショット」機能も搭載されておらず、シーンモードもない。撮影機能は2倍デジタルズームとセルフタイマ、連写、マクロ(約20cm)、露出補正(-2EV~+2EV、1/3EVステップ)、それにフラッシュモードの指定(強制発光/発光禁止/赤目軽減/自動発光)があるのみで、セルフタイマや露出補正、フラッシュモードは液晶画面上にメニューを呼び出して設定する。
側面にはSDカード/MMCスロット、USB端子、ビデオ出力端子、DC入力端子を備える。レンズキャップは柔らかいゴム状の素材でできている。 |