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松下、400MHz動作の32bitRISC型CPUコア『AM34』を開発

2002年02月04日 23時53分更新

文● 編集部

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松下電器産業(株)は4日、デジタル家電用システムLSI向けの32bitRISC型CPUコア“AM33シリーズ”の最上位CPUコアとなる『AM34』を開発したと発表した。

『AM34』は、動作周波数が400MHz(従来製品の約2.4倍)で、1.35V動作時の消費電力が500mWと、高速化と低消費電力化を図ったのが特徴の32bitRISC型CPUコア。新開発の7段パイプラインアーキテクチャーや、TLB(Translation Look-aside Buffer)搭載のメモリー管理システム(MMU)を採用したほか、AM33コアのクロスバースイッチの性能を向上し、毎秒4.0GBの転送に対応。また、システムLSIに搭載した後でも容易にテストが行なえるようにフルスキャン構造を採用したという。IEEE754準拠の単精度浮動小数点演算ユニットを搭載し、汎用レジスターは16本で、FPUレジスターは32本。キャッシュメモリーは、命令キャッシュが32KB、データキャッシュが32KB。コアの動作電圧は1.5V±100mV。製造は0.13μmCMOSプロセスの6層銅配線に対応しており、独自の“マルチVt回路”にも対応するという。OSは、LinuxやWindows CEもサポートする。

同社ではデジタル家電向けのシステムLSIへの搭載を検討しているが、詳細は未定としている。

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