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ピクチャーIQ、アニメーションGIFに対応した画像自動変換配信サーバー『TransForce Model 300』を発売

2002年01月31日 22時44分更新

文● 編集部 田口敏之

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ピクチャーアイキュー・ジャパン(株)は31日、ウェブサイトの画像を、アクセスしてくる端末に適した形式に自動変換して配信するアプライアンスサーバー『PictureIQ TransForce Model 300』を発表した。価格は600万円。販売は代理店を通じて行ない、同日付けで出荷を開始する。

PictureIQ TransForce Model 300
PictureIQ TransForce Model 300

発表会では、同社社長兼CEOのトム・ホール(M.Thomas Hull)氏が、同製品およびその背景についての説明を行なった。それによると、現在ウェブコンテンツの約70%はデジタルイメージが占めているという。また国内には、ウェブサイトを閲覧できる携帯電話の利用者が4800万人以上おり、画像などを多用したコンテンツへの期待が集まっている。しかし、携帯電話やPDA向けにコンテンツを配信する場合、それぞれの端末に適した形式の画像を用意しておかねばならないため、大変な労力と時間がかかってしまう。特に、携帯電話は通信業者(キャリアー)ごとに、ウェブコンテンツの記述言語と画像形式が異なっているので、全てのキャリアーに対応するためには、それぞれの言語および画像形式で開発と準備を行なわなければならない。こうした事態に対処する製品『TransForce』を、同社は2001年6月に発売している。今回は、そのバージョンアップ版を発表する運びとなったとしている。

TransForceのワークフロー図
TransForceのワークフロー図

TransForce Model 300は、アクセスしてくる端末ごとに、オリジナルの画像ファイルの画像サイズやフォーマットを最適化して配信できるアプライアンスサーバー。同社が2001年6月に発売した『TransForce』の後継機種。画像の変換は、端末がアクセスした段階で、オンデマンドで行なわれる。1度変換した画像はキャッシュ(メモリーおよびHDD)に格納し、2度目以降のアクセスにはキャッシュした画像を配信する仕組み。これによって、さまざまな端末に対して個別の対応をするための作業時間とコスト、各端末用の画像を格納するためのストレージコストを削減できるとしている。

携帯端末
iモード、EZweb、J-SKYに対応した携帯電話でアクセスすると、元の画像がそれぞれの端末に適した画像形式に変換して配信される

新機能として、アニメーションGIFに対応し、自動的に各携帯端末に合わせて変換・最適化して配信できるようになった。また、SNMP(Simple Network Management Protocol)をサポートし、米ヒューレット・パッカード社の『OpenView』や米チボリシステムズ(IBM)社の『Tivoli』、米コンピュータ・アソシエイツ社の『Unicenter』といったネットワーク管理ソフトを通じて、遠隔監視や管理を行なえるようになった。

同社は、米アドビシステムズ社より、レタッチソフト『Adobe Photoshop』などにソースレベルでのアクセス権を有するライセンスを受けており、同製品にもAdobe Photoshopの技術をベースにしたXMLベースの画像変換技術を利用している。同技術は米ユニシス社のGIFの圧縮および解凍に関するLZW(Lempel Ziv Welch)特許も含んでいる。したがって、同製品のユーザーは、GIFを圧縮・変換して配信する際に、ユニシスとライセンス契約を結ぶ必要がなく、ロイヤリティーを支払う必要もない。今回の新機能であるアニメーションGIFの圧縮・変換においても同様で、ロイヤリティーを支払う必要がない。GIFはiモードの標準画像形式なので、同製品はiモード向けのコンテンツを制作する際に大きな利点になるという。

TransForce Model 300の仕様は以下の通り。高さ1Uのラックマウントタイプ筐体(本体サイズは幅440×奥行き653×高さ44mm)に、デュアル構成のPentium III-1.1GHz、1.28GBのSDRAM(PC133)、18.2GB HDD(Ultra 160 SCSI)×2、10/100BASE-TXポート×2を搭載する。本体は、電気的/物理的な信頼性の指標となっている米Telcordia Technologies社の“NEBS(Network Equipment Building System)に準拠している。画像形式は、入力がBMP、GIF、アニメーションGIF、JPEG、PNG、PSD、TIFFに、出力がBMP、GIF、アニメーションGIF、JPEG、PNG、WBMPに対応する。

また同社は、16日にインターネットに対応した携帯情報端末の新機種データを定期的に提供する“機種別画像表示データ・アップデート・サービス”を開始している。同サービスによって、発売されたばかりの最新の端末にも迅速に対応し、画像配信を行なえるという。料金は年間契約で、95万5000円。

同社CEOのトム・ホール氏
同社CEOのトム・ホール氏

ホール氏は「世界のモバイル市場を支えているのは日本。携帯電話によるインターネット利用も非常に盛んだ。TransForceの市場として、日本での販売を重要視している。また、フラッシュコンテンツの配信や、ムービーやストリーミングのサポート、および電子透かし機能に対応した次世代のTransForceに向けての拡張も考えている」と述べている。同社は決算を9月末締めとしており、目標販売台数として、決算までに200台を売り上げたいとしている。

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