さらに同社は、FTTHやADSLなどのブロードバンド網を通じて配信される動画や音楽などのブロードバンドコンテンツを、家庭のTVで視聴できる“ブロードバンドTVチューナー”を開発中であることを明らかにした。
現在開発中のブロードバンドTVチューナー |
このブロードバンドTVチューナーは、5Mbpsまでの通信速度に対応し、家庭のTVでブロードバンドコンテンツの視聴が可能。また、ハードディスクと地上波TV放送受信チューナーを搭載しており、地上波TV放送のタイムシフト視聴や、電子番組表によるTV番組録画予約も行なえるという。
同社は、ブロードバンドコンテンツの視聴において、(株)ISAOおよびアイエム・ネットワークス・ジャパン(株)と協力、ISAOが提供する動画コンテンツナビゲーションサービス“ON TV JAPAN BBサービス(仮称)”(※1)、アイエム・ネットワークス・ジャパンが提供する“iM Radioサービス”(※2)と連携し、TV画面のコンテンツメニューからリモコンで任意のコンテンツを選択するだけで視聴が可能になるという。また、ON TV JAPANのTV番組表で指定した録画予約データをメール送信できる“メール録画予約”機能により、携帯電話を通じて地上波TV放送の録画予約も可能。
※1 ISAOが提供する総合TVガイドサイト“ON TV JAPAN”のブロードバンド対応サイト(今後開設予定)。ストリーミングビデオコンテンツ検索機能や自動レコメンド機能を搭載する※2 世界400局以上のインターネットラジオにアクセスできるサービス
ブロードバンドTVチューナーのデモ。“iM Radioサービス”を利用したブロードバンドラジオのナビゲート画面が表示されており、リモコンで任意のラジオ局を選択すると放送を楽しめる |
“ON TV JAPAN BBサービス(仮称)”のイメージ画面。ブロードバンド向けのさまざまな動画コンテンツを視聴できるという |
同社は、今秋の製品化に向けてブロードバンドTVチューナーの開発を進めている。また、通信事業者やサービス配信者向けのシステム製品への展開も検討しているという。
Pana Senseでパソコンをカスタマイズ可能に
同社は従来、AVC社AVCネットワーク事業グループの傘下で、企業向けパソコンを担当する“パーソナルコンピュータ事業部”、個人向けパソコンを担当する“PPCビジネスユニット”、インターネットアプライアンスおよび業務用表示端末を担当する“インタラクティブメディア事業部”、ブロードバンド端末を担当する“AVコミュニケーションSBU”の4組織でIT関連機器事業を展開していたが、2月1日付けで“ITプロダクツ事業部”を新設し、法人向け/個人向けパソコン事業と、インターネット端末/ブロードバンド端末事業を一本化するという。
2月1日付けで同社AVC社ITプロダクツ事業部長に就任する山田喜彦氏(現同社パーソナルコンピュータ事業部長兼インタラクティブメディア事業部長兼PCCビジネスユニット長) |
同社が発表会場で参考出品したホームIT端末。ブラウザーや電子メール、カレンダー、アドレス帳、手書きメモといった機能を搭載するほか、電話としても利用できる |
また、Pana Senseでの販売を強化し、ユーザーひとりひとりに合った製品を販売する“Only You戦略”を推進、カラーバリエーションやメモリーの選択、オプション機能選択などを行なえるようにするという。例えば、本日発表されたLet'snote R1シリーズの場合、液晶サイドのミラー部分およびパッド周囲部分の素材カラーを12色から選べるほか、オリジナルネームプレート対応、ワイヤレス通信機能の選択、メモリー増設対応などを予定している。同社は、これらのPana Senseでのサービスを製品発売と同時期に開始するという。
Pana Senseでサービス提供される予定のLet'snote R1シリーズ用のカラー素材とネームプレート |
上記のカラー素材(ブラック)を施したLet'snote R1モデル |
なお同社は、今回のノートパソコンの開発において昨年12月にPana Sense上でアンケートを実施した。同社は「軽さや薄さ、デザイン性、ポインティングデバイスなど、モバイルノートパソコンにおける一般ユーザーのプライオリティーを確認したかった。ユーザーの意見が反映された製品に仕上がったと思う」としている。