松下電器産業(株)は23日、個人向けノートパソコン“Let'snote(レッツノート)”シリーズの新製品として、B5サイズのモバイルノートパソコン“Let'snote Light(レッツノートライト) R1シリーズ”『CF-R1RCXR』と、光学式トラックボールを搭載したB5ファイルサイズノートパソコン“Let'snote TB(レッツノートトラックボール) A3シリーズ”『CF-A3R8CXR』を発表した。
重量960gという新モバイルノートパソコン“Let'snote Light”『CF-R1RCXR』。外観も一新し、シルバーカラーのコンパクトでスタイリッシュなデザインに仕上がっている。液晶のサイドフレームにはミラーデザインを採用している |
Let'snote Light CF-R1RCXRは、液晶ディスプレーやキーボード、電池などユニット部品を新たに開発し、本体サイズが幅240×奥行き183×高さ37.2(前部23.5)mm、重量が960gという小型軽量化を実現したモバイルノートパソコン。10.4インチXGA対応TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1600万色)はガラス厚を薄くした新LCDを採用、またキーボードはベース部に穴を空けるなど部品の軽量化を図ったという。
軽量化と合わせてバッテリーの長時間化も行ない、バッテリーに新開発の高容量セルを採用したことで、本体の省電力化を図るとともに、電池の使用本数を減らし本体の軽量化も実現したという。さらに、CPUにIntel SpeedStepテクノロジ対応超低電圧版モバイルPentium III-M-700MHzを採用、3.3V駆動対応のHDD(容量20GB/Ultra-ATA対応)や、高効率バックライトシステムにより省電力化を行ない、バッテリー駆動時間は標準バッテリーパック(リチウムイオン)で約6時間となっている。
また、軽量ながら堅牢性も重視されている。外装に0.4~0.7mmの薄型マグネシウムを採用し、HDDは衝撃吸収材カバーで保護されている。さらに液晶ディスプレーの背面は、自動車のボンネットのように一段絞り形状となっており、薄いながらも強度を確保しているという。
液晶ディスプレーの背面に一段絞りが入っているのがお分かりいただけるでしょうか。強度をアップするだけでなくデザイン面でもアクセントになっています。スタイリッシュで小型/軽量モデルながら、OSにはWindows XP Professionalを採用 |
メモリーは128MB(SDRAM/最大256MB)で、チップセットはIntel 440MX Chipset、グラフィックスアクセラレーターはSMI Lynx 3DM+でビデオメモリーは4MB。キーボードはキーピッチ17.5mm/ストローク2mm、ポインティングデバイスはフラットパッド。
インターフェースは、USB 1.1×2、外部ディスプレー出力、LANポート(100BASE-TX/10BASE-T対応)、マイク入力、オーディオ出力。モノラルスピーカーを搭載し、PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。また、携帯電話やPHSとケーブルで接続するだけで通信できるワイヤレスコムポート(PDC/cdmaOne/PIAFS対応)を備えている。
側面のインターフェース部 |
さらに、SDメモリーカードの抜き差しでロックがかかるセキュリティー機能兼用のSDメモリーカードスロット×1を装備する。SDメモリーカードを挿入しないとBIOSレベルでロックがかかりWindowsを起動不可にすることが可能。また、SDメモリーカードにユーザーIDやパスワードを記録し、ユーザーごとにアプリケーションやアクセス範囲を制限できる。そのほか、SDメモリーカードの静止画/動画ファイルをサムネイル表示し再生/記録できるソフト『CN-Stage』が付属する。
OSはWindows XP Professional。3月15日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は18万円前後。
本体だけでなく、付属のACアダプターも小型化。写真右が従来のもので、左が今回付属するACアダプター |
おまけ:桑本の愛機“Let'snote mini”『AL-N4T512J5』('97年11月発売/生産終了してます)と並べてみました。Let'snoteの進化を感じ取ってください |