――人気コンテンツとなっている「the voices」についてお聞かせください。
価格情報といっしょに、秋葉原の雰囲気が実際に行かなくても分かる、というのがそもそもの出発点でした。“毎週見るもの”としてサイトを捉えたときに、文章によるコンテンツがあった方がいいだろうと。最近はおかげさまで一般のユーザーさんからの直リンクが増えまして、価格情報と並ぶコンテンツになって来ました。リンクのされかただけみると、「the voices」の方がメインページに思えるほど(笑)
やはり、“某ショップ店員”とすることで、店員さんも話しやすくなりますし、マスコミには書けないものを書けるのが好評をいただいている要因だと思います。匿名になってしまうことでお店の宣伝にはならないのが心苦しいですが、ショップ店員の方も趣旨を理解して、半分おもしろがって協力してくださるので感謝しています。
――ページ1つずつの比較では、the voicesがトップ……
ですね。ぶっちぎりでトップです。直リンクのおかげで、ひとり歩きしている感もあるくらい。
――「店員に聞く!」の人気は?
アレは、ページビューが変わらないんですよ。公開初日にどん、と上がることもないし、新しいものが更新されても変わらず見られていく。基本的にはthe voicesから派生したもので、アキバのプロの意見を楽しんでもらえればと思います。
――メモリについてはかなり反響があったようですが?
(笑) メモリだけでなく、サウンドカードとかも特殊でしたよね。
――5年間秋葉原を回り続けて、「アキバは変わったな」と思いますか?
(少し考えて)……思いません。雰囲気は変わっていないです。“常時スゴい勢いで変わっていく”のが秋葉原という街だと思っているので。PCのパーツとか、細かい部分ではもちろん様変わりしてるんですが、何かと話題になったアキバタワーができたわけでもないし、ヨドバシが営業しているわけでもない(笑)
――今後の展開についてお聞かせください。
いま、新しいウェブサイトを企画中です。詳細はまだ明かせませんが“エルミタージュに来た人がそのまま楽しめる”ようなサイトを目指しています。まずエルミタージュの読者さんに受け入れてもらえるような。楽しみにしておいていただければと思います。
(インタビュー・構成:小磯)