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デル、ネットベイン、MSの3社がウェブホスティング支援プログラムを開始

2001年11月26日 17時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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デルコンピュータ(株)、(株)ネットベイン、マイクロソフト(株)の3社は26日、ホスティング事業者に対する支援活動について業務提携に合意したと発表、Windowsテクノロジーを利用した支援プログラム“Windows Webホスティング支援プログラム”を開始する。

デルMSネットベインの代表者
右から、MSエンタープライズ・パートナー事業部NSP営業本部本部長の杉山昇氏、デルコンピュータエンタープライズシステムズマーケティングPowerEdgeサーバ&PowerVaultストレージマーケティング部部長の小幡憲治氏、ネットベインプロダクトマーケティング部門部門長の原田卓也氏

また、ホスティング事業者への同プログラムによるホスティングシステムの紹介、およびデータセンター業務については、データセンター事業者であるMCIワールドコム・ジャパン(株)およびケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(株)が担当する。よって、顧客(ホスティング事業者)問い合わせ窓口は、MCIワールドコム・ジャパンおよびケーブル・アンド・ワイヤレスIDCとなる。

今回発表された支援プログラムにおいて、デルコンピュータは、ウェブサーバーに特化したハードウェア(アプライアンスサーバー)を提供すると同時に、ホスティング事業者に対しエンドユーザー獲得のための共同プロモーションなどマーケティング支援を行なう。ネットベインは、サーバーマネージメントサービスをパッケージとして提供する。マイクロソフトは、ホスティング向けのソフトウェアを提供すると同時に、エンドユーザー獲得のためのマーケティング支援を行なう。

同プログラムを通じたホスティングシステムの第1弾として、上記3社は、ウェブアプライアンスサーバーを利用した専有型ウェブサーバーのホスティングシステム製品をホスティング事業者向けに提供する。

同製品は、Internet Information Services 5.0を利用したマネージサービス付きの専有型ウェブホスティングサービスで、ネットベインのサーバー監視/保守サービス、マイクロソフトのWindows Powered OS、デルコンピュータのアプライアンスサーバー『PowerApp.web 120』、および参画データセンター事業者各社のサーバーコロケーションサービスを統合したもの。

ネットベインのサーバー監視/保守サービスは、サーバーの監視や障害発生時の対応、初期サーバー設定やサービスパック等の適用などのマネージメントサービスを提供する。デルコンピュータのPowerApp.web 120は、1Uのウェブサーバーで、CPUにPentumu III-1GHzを採用、128MBのメモリーと18GBのHDDを搭載、ネットワークポート(10/100BASE-T)×2を装備する。

マイクロソフトのWindows Powered OSは、Windows 2000 Advanced Serverおよびアプライアンス製品の製作支援ツール『Server Appliance Kit』をベースにアプライアンス化した専用OSで、PowerApp.web 120に搭載される。データセンター事業者のサーバーコロケーションサービスは、ネットワークインフラやラックスペースを提供する。

価格は、1サーバーあたり月額8万3000円から(データセンター事業者にかかる費用は含まず)。

本日都内で行なわれた発表会で、マイクロソフトのエンタープライズ・パートナー事業部NSP営業本部本部長である杉山昇氏は、「ホスティング市場は変化し続けている。ホスティング事業者とともに長期的視野を共有できる体制が必要だ。1年前から3社で話を進め、本日提携に至った。今回の支援プログラムにより、ホスティング事業者は、サーバー運用管理業務の負荷を軽減できるほか、新規ホスティング商材の初期費用を削減可能、立ち上げ期間も短縮できる」と語った。

なお、第2弾以降の製品については、「現在、グループウェアやストリーミングに関するホスティングのニーズがあるが、具体的には決まっていない。今回発表した第1弾製品に対する市場の反応をみながら検討を進める」としている。

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