このページの本文へ

日本ピボタル、eコマースサイト構築ソフト『Pivotal Commerce』発表

2001年11月14日 16時21分更新

文● 編集部 田口敏之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本ピボタル(株)は13日、カナダのピボタル社が開発した、eコマースサイトを構築するためのソフトウェアスイート『Pivotal Commerce(ピボタルコマース)』の日本語版を発表した。出荷開始は2002年1月末の予定で、価格はオープン。国内の代理店を通して販売する。

同製品は、ウェブサイトを構築・管理・運営するためのソフトを組み合わせたソフトウェアスイート。XSLやCOM+などのオープン技術を採用しており、Microsoft.NETのフレームワークに準拠している。

また、コンポーネントベースのマルチ階層構造を採用したのが特徴。販売サイトのエンジンとなる“eSelling Engines”は、商品や価格、営業情報を管理する“eCatalog”、商品やサービスの構成を行なう“eConfigrator”、見積やオーダーを管理する“eQuoter”、多言語・多通貨別の画面や内容を管理する“eSiteManager”といった各サービスを提供するプログラムで構成され、これらを“eStudio”というオーサリングツールによってまとめ、管理・運用する。

“eSelling Engines”のほかには、このエンジンを搭載して販売サイトを構築するためのテンプレート“eSelling Application Templates”と、販売サイトのテーマ別のユーザーインターフェースを提供する“eSeeling Application Theme Pack”が付属している。

さらに“RelationshipHub”という、同社のCRMソフトウェアスイート『Pivotal eRelationship』と“eSelling”を連携させるためのソフトが付属する。これにより、販売サイトで得られる顧客情報や購買情報などが、CRMで管理・分析できるようになる。

『Privotal Commerce』によって構築できるサイトの例。これは“パソコンの販売”のテンプレートに従って作成したもの
『Privotal Commerce』によって構築できるサイトの例。これは“パソコンの販売”のテンプレートに従って作成したもの

サイトの構築と管理は“eSelling”内の、オーサリング・管理ツール“eStudio”によって行なう。同ツールは日本語、英語、フランス語、ドイツ語の4ヵ国語に対応している。テンプレートに従って、ウェブベースでGUIによってサイトの構築やカスタマイズを行なえる。日本語のテンプレートは、“パソコンの販売”と“自転車の販売”をモデルとした2種類が用意されている。販売する商品の情報は、同社のCRMソフトウェアスイート『Pivotal eRelationship』との連携により、社内のデータベースなどを呼び出し、それを基に作成できる。また、顧客がある製品を選択した時に、高級品や廉価品などを含めて、関連する製品を一緒に提示する上位販売や関連販売、セット販売などを行なうための関連づけも行なえる。同社では、英語のテンプレートの日本語訳や、新しいテンプレートの製作を随時行ない、ユーザーに提供していく予定だという。

構築した販売サイトにおいては、顧客は購入の手順のガイドによる商品選択や商品・価格の確認だけでなく、B.T.O.などといった商品構成のカスタマイズや見積もりを行なって、ウェブサイト上で商品を購入できる。また、購入時の顧客データは蓄積され、顧客は次回のログイン時に自分のオーダー履歴や状況を確認できる。さらに、『Pivotal eRelationship』と連携して、顧客情報や購入情報などを社内のシステムに転送し、確認できるようになっている。『Pivotal eRelationship』上の情報は、Windowsアプリケーション上から閲覧できるが、ウェブを通じても閲覧できるようになっており、外出先などで顧客データや販売データなどを呼び出すことが可能となっている。

『Pivotal eRelationship』の画面。『Pivotal Commerce』との連携が可能となっている
『Pivotal eRelationship』の画面。『Pivotal Commerce』との連携が可能となっている

これによって日本ピボタルは、顧客と企業両社の満足度を向上でき、今後増加していくeコマースのニーズに応えることができるという。

動作に必要な環境として、CPUにPentium II-450MHz以上、256MB以上のメモリー、2GB以上のHDDを搭載したサーバーが必要。またサーバー用に、Windows 2000 Professional/Server/Advanced Sever、Microsoft Internet Infomation Server 5(SP1)、Microsoft XML Parser 3、Microsoft Visual Studio 6(SP6)、Microsoft SQL Server 7(SP2/SP3)/2000 Enterprise版、Adobe Acrobat Reader 4以降が必要。

日本ピボタルは同製品を、“Eコマースのための標準的なeBusinessソリューション”と位置づけており、2004年度までに10億円の売り上げを見込んでいる。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン