ハードウェアの特徴を生かした
AV系アプリケーションを多数用意
これらすべてのハードウェア的特徴は、プリインストールのソフトウェア群により活用されている。デジタルカメラやDVカムコーダ、DVDビデオレコーダなどの外部映像機器と合わせることで、“AVネットワークのコア”として活躍することが可能になる。
ジョグホイールによる操作が肝となる画像閲覧/簡易編集ソフト「画贈屋さん3」。外部の印刷、はがき作成アプリなどとの連携も行われる。 |
画贈屋さん3では、水彩、油彩、パステル画など8種類の画像加工により絵画風に画像を自動変換する「絵かき屋さん」というオリジナルツールが追加されている。このほかの連動アプリケーションとして、年賀状などのはがき作成ソフト「筆ぐるめ V9.0」や写真入りラベル/名刺などの作成ツール「印刷工房2001 for パナソニック」などがプリインストールされている。また、作成した画像やHDD上に取り込んだ画像の管理、ブラウズ用として「蔵衛門8デジブック for パナソニック」も用意されている。
「画贈屋さん3」に新たに追加された「絵かき屋さん」のメイン画面。「画贈屋さん」上で選択した画像を水彩、油彩、パステル画風に自動加工するソフトだ。使用するエフェクトの選択はジョグホイールで行う。 |
松下の映像編集ソフト「MOTION DV STUDIO」が今回もプリインストール。DV機器の操作などでは、ジョグホイールが編集作業のやりやすさに大きく貢献している。 |
また、MOTION DV STUDIOでは、PCでの動画編集で最もスタンダードなノンリニア編集だけでなく、2ポート用意されているi.LINKにそれぞれDV機器を接続することで2台のDV機器を同時利用したリニア編集を行うこともできる。操作性や拡張性の面でデスクトップPCに比べて限界があるノートPCだが、ポート類の充実や映像編集向きの操作デバイスを標準装備するなど、作業のしやすさはほかのノートPCとは比べ物にならない、かなり使いやすい環境を得られる点が「人」の最大の特徴だ。
価格はオープンプライスで、実売価格は前モデルよりも若干安い20万円台前半~半ばと予想される。なお、松下電器産業のECサイト「パナセンス」での販売価格は21万9800円となっている。
画像や映像の加工/編集作業のやりやすさや液晶の表示能力の高さといった特徴はこれまでどおり引き継がれており、“AVノートPC”というコンセプトは新モデルでも健在だ。これに加えて、使用者の“年齢層”を意識したユーザビリティの改良も進めるなど、ルックスこそ従来モデルに比べれば地味にはなったが、幅広いユーザーがヘビーに使い込めるノートPCに仕上がっている。価格的にも前モデルより求めやすくなった、内容の充実したマシンだ。
CPU | Mobile PentiumIII-850MHz |
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メモリ | 128MB |
液晶 | 14.1インチ |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 30GB |
CD-RW&DVD-ROM | R8倍速/RW8倍速/CD24倍速/DVD8倍速/DVD-RAM読み出し2倍速/DVD-R読み出し2.5倍速 |
通信 | モデム、10BASE-T/100BASE-TX |
サイズ | 310(W)×270(D)×42(H)mm |
重量 | 約3.4kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | Microsoft Office XP |