凸版印刷(株)は28日、次世代モバイル環境に向けて有料コンテンツ配信事業“モバイル Bitway(仮称)”を11月に開始すると発表した。同社は現在、パソコンユーザー向けに有料コンテンツ配信事業“Bitway”を行なっており、事業拡大のためモバイルユーザーを対象とした新事業を開始するもの。
動画やJava技術を搭載した次世代携帯電話や携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機、カーナビなどの端末を対象に、コンテンツ配信事業を展開する。それにともない専門部署として“ブロードバンド・モバイルプロジェクト(仮称)”を新設し、サーバーの運用からISPへの販売代行までの流通サービスを総合的に行なうことで、Bitway独自のビジネスモデルを強化する。併せて、同一のコンテンツをモバイル、パソコン、店舗端末などの複数のチャネルを通して配信する事業モデル“クロスチャネル・コンテンツ・アグリゲーション・サービス”を構築するとしている。
展開予定のサービスは、独自コンテンツの企画開発や受託制作などの“コンテンツファクトリー”、著作権保護システムの開発や入稿管理システムの開発などの“ディストリビューションセンター”ほか。同社は、モバイル Bitwayのビジネス単体で、2004年度までに20億円の売り上げを目指すとしている。
