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性能はGeForce2 MX400以上?! SiS315搭載ビデオカードのデモが始まる

2001年08月02日 20時33分更新

文● 小磯

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APO-SI315-128
「APO-SI315-128」

 SiS(Silicon Integrated Systems)のビデオチップといえば、どうしても“統合チップに内蔵の2D専用品”といったイメージが拭えないが、今回の新製品「SiS315」はそのイメージを覆すかもしれない。SiSの従来製品に比べて3D性能が大幅に性能が引き上げられたSiS315を搭載するビデオカード「APO-SI315-128」が来週登場となる予定で、T-ZONE.PC DIY SHOPでは金曜日から店頭で動作デモを実施する。



カード裏面
「APO-SI315-128」の裏面
SiS315
SiS315

 SiS315の動作クロックは166MHzで、RAMDACは375MHz。Z-testとZ-BufferをサポートするハードウェアT&Lエンジンを搭載し、さらにFSAAにも対応したのは、SiS製ビデオチップではもちろん今回がはじめてだ。3D APIはDirectX7に完全対応し、DirectX8の一部機能もサポートする。VRAMは128Mbit/166MHz駆動のSDRAMあるいはDDR SDRAMチップを搭載可能だ。帯域幅はSDRAM搭載時に2.9GB/秒、DDR SDRAM搭載時に5.8GB/秒(※1)で、SDRAM搭載時の2.9GB/秒という帯域幅は、カタログスペック上ではGeForce2 MXに匹敵する。

※1 以上のスペックはSiSのウェブサイトに掲載されているもの。6月のCOMPUTEX TAIPEI 2001の時点で配布された資料では、SDRAM時に2.7GB/秒、DDR SDRAM時に5.4GB/秒となっている



チップクーラー
APO-SI315-128はSiS315用のチップクーラーを装備している
VRAM
VRAMには“V-Data”という見慣れないロゴがプリントされている

 APO-SI315-128を見てみると、同製品のVRAMはSDRAMで、容量は128MB。しかもコンパニオンチップ「SiS301」を搭載することによりテレビ出力ならびにDVI出力をサポートしながら、予価9800円(T-ZONE.PC DIY SHOP)というのはなかなかお買い得と言える。同店によれば「性能はGeForce2 MX400と同等か、それ以上」とのことなので、反Nvidiaな人は見逃せない製品になりそうだ。画質や実際の動作が気になる人は、今週末に店頭でチェックしてみるといい。


「SiS301」(左)と各出力端子(右)
SiS301出力端子
3日の取材時には店頭でデモが行われていた。「画質はいい」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。オーバーレイ表示も滑らか。「3DMark2001」では、ごく一部で描画に問題を確認できたが、致命的なものではない。なお、ドライバは日本語化されていた
店頭デモ店頭デモ
店頭デモ店頭デモ
【取材協力】

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