コマンドによっては数多くのオプションを持つ。このリファレンスを参考にしよう。
覚えておきたい必須コマンド30―その4・コマンドリファレンス
2001年06月18日 15時57分更新
chgrp
- 目的:ファイルのグループを変更する。
- 構文:chgrp [オプション] グループ名 ファイル名...
- オプション
-f | グループを変更できなかったときのエラーを表示しない。 |
-h | シンボリックされているファイルでなく、自身を変更する。 |
-R | ディレクトリを再帰的にたどってアクセス権を変更する。 |
-v | 実行状況を詳細に表示する。 |
chown
- 目的:ファイルの所有者を変更する。
- 構文:chown [オプション] 所有者名 [:グループ名] ファイル名...
- オプション
-f | 所有者を変更できなかったときのエラーを表示しない。 |
-h | シンボリックされているファイルでなく、自身を変更する。 |
-R | ディレクトリを再帰的にたどってアクセス権を変更する。 |
-v | 実行状況を詳細に表示する。 |
cat
- 目的:ファイルの内容を標準出力へ出力する。
- 構文:cat [オプション][ファイル名...]
- オプション
-A | -vETと同じ。 |
-b | 空白でない行に番号を付ける。 |
-e | -vEと同じ。 |
-E | 各行の最後に`$'を表示する。 |
-n | すべての行に番号を付ける。 |
-s | 連続した空行を1つの空行にまとめる。 |
-t | -vTと同じ。 |
-T | タブ文字を`^I'と表示する。 |
-v | 改行とタブ文字を除く、非表示文字を`^'表記で表示する。 |
head
- 目的:ファイルの先頭の部分を表示する。
- 構文:head [オプション][ファイル名...]
- オプション
-《行数》 | 先頭から《行数》分を表示する。 |
-c 《数値》 | 先頭の《数値》バイト分を表示する。b(512バイト)、k(1Kバイト)、m(1Mバイト)を追加して、単位を変更可能。 |
-n 《行数》 | 先頭から《行数》分を表示する。 |
-q | ファイル名を表示しない。 |
-v | ファイル名を表示する。 |
tail
- 目的:ファイルの末尾の部分を表示する。
- 構文:tail [オプション][ファイル名...]
- オプション
-《行数》 | 末尾の《行数》分を表示する。 |
+《行数》 | 先頭から《行数》分以降を表示する。 |
-c 《数値》 | 末尾の《数値》バイト分を表示する。b(512バイト)、k(1Kバイト)、m(1Mバイト)を追加して、単位を変更可能。 |
-f | ファイルの末尾まで読み込んでも終了しないで読み続ける。 |
-n 《行数》 | 末尾から《行数》分を表示する。 |
-q | ファイル名を表示しない。 |
-v | ファイル名を表示する。 |
tee
- 目的:標準入力を読み、標準出力とファイルに出力する。
- 構文:tee [オプション][ファイル名...]
- オプション
-a | ファイルを上書きせずに、追加する。 |
-i | 割り込みシグナルを無視する。 |
nkf
- 目的:漢字コードの変換をする。
- 構文:nkf [オプション][ファイル名...]
- オプション
-e | EUCコードを出力する。 |
-E | 入力コードをEUCコードとする。 |
-j | JISコードを出力する。 |
-J | 入力コードをJISコードとする。 |
-s | シフトJISコードを出力する。 |
-S | 入力コードをシフトJISコードとする。 |
tr
- 目的:文字を変換、削除する。
- 構文:tr [-cst] 《文字列1》 《文字列2》
- tr -s 《文字列1》
- tr -d 《文字列》
- オプション
-c | 《 文字列1》に指定された文字以外の文字列を置換の対象とする。 |
-s | 複数個の《文字列1》をひとつにまとめる。 |
-t | System V版trのような動作をする。 |
-s | 複数個の《文字列1》をひとつにまとめる。 |
-d | 指定された《文字列》を削除する。 |
grep/fgrep/egrep
- 目的:パターンに一致する行を表示する。
- 構文:grep/fgrep/egrep [オプション][ファイル名...]
- オプション
-《行数》 | 一致した行の前後の《行数》も出力する。 |
-c | 行の内容を表示しないで、一致した行数だけを表示する。 |
-e《パターン》 | 《パターン》を指定する。 |
-f《ファイル名》 | パターンを《ファイル名》から読み取る。 |
-i | パターンの英大文字と小文字の区別をしない。 |
-n | 行番号を表示する。 |
-v | パターンに一致しなかった行を対象にする。 |
diff
- 目的:2つのテキストファイルの違いを出力する。
- 構文:diff [オプション] ファイル名1 ファイル名2
- オプション
-b | 空白文字の違いを無視する。 |
-B | 空行の違いを無視する。 |
-C 《行数》 | 一致しない行とともに、前後《行数》分も出力する。 |
-e | edのスクリプト形式で出力する。 |
-i | 英大文字と小文字の違いを無視する。 |
-P | ディレクトリ単位で比較するとき、1番目のディレクトリにないファイルは、空のファイルとして 扱う。 |
-q | 違いの詳細を表示しないで、違っていることだけを報告する。 |
-r | ディレクトリ単位で比較するとき、再帰的に比較をする。 |
-s | 内容が同じことも報告する。 |
-w | 空白を無視して比較をする。 |
sort
- 目的:テキストファイルの行をソートする。
- 構文:sort [オプション][ファイル名...]
- オプション
-b | 先頭の空白を無視する。 |
-d | 英文字、数字、空白以外の文字を無視する。 |
-f | 英小文字を大文字として扱う。 |
-n | 先頭の文字列を数値として扱う。 |
-r | 比較の結果を逆順にする。 |
-t 《文字》 | フィールドの区切り文字を《文字》にする。 |
+《位置1》 [-《位置2》] | ソートするのに用いるフィールドを指定する。《位置1》から《位置2》の直前までがソートキーになる。《位置2》を省略した場合は行末までがソートキーとなる。 |
-k 《位置1》[,《位置2》] | ソートキーを指定する別の表記。 |
uniq
- 目的:ソート済みのファイルから、内容の同じ行を削除する。
- 構文:uniq [オプション][ファイル名...]
- オプション
-u | 重複していない行だけを出力する。 |
-d | 重複している行だけを出力する。 |
-c | 出現回数も表示する。 |