快適な操作感と鮮やかな発色
撮影サンプル1。F3.4、1/512。元画像は2160×1440ドットだが、640×427ドットにリサイズしている。 |
実際に使ってみると、電源ONから撮影するまでの時間(約2.5秒)の短さや、シャッタータイムラグの短さ、高速なズーミングなど、きびきびとした動作が使っていて気持ちいい。シャッターの半押しが少々浅いようにも思えるが、少々慣れればAEロックやAFロックも自在に使え、絵作りの際には重宝するだろう。
撮影サンプル1の左下部を640×427ドットにトリミングしたもの。ハイコントラストな状況だが、白とびや黒つぶれも少ない。 |
撮影画像は、解像感は良いものの発色はかなり彩度とコントラストの高い結果となり、好みが分かれるところだ。強めのコントラストや発色が不自然と感じるようであれば、メニューの「カラーモード」を「ナチュラル」から「シック」に変更すると良いだろう。
撮影サンプル2。F11、1/60。元画像は2160×1440ドットだが、640×427ドットにリサイズしている。 |
DC4800 Zoomは、わかりやすい操作性に加えて絵作りを最初から考えた設計となっており、細かな設定も可能であるなど「通好み」のカメラに仕上がっている。ビビッドな色合いの画像に関しては少々好き嫌いが分かれるところだが、300万画素クラスの中でも傑出した製品といえる。また、テレコンバータやフィルタなども装着可能な点も、カメラユーザーには魅力だろう。
難点を言えば、レンズと光学ファインダが離れているせいで近い被写体の場合はパララックス(視差)が大きいという点と、あまり魅力が感じられない本体デザインではないだろうか。
撮影サンプル2を640×427ドットにトリミングしたもの。エッジはシャープで解像感は良好だ。 |
撮影サンプル3。カラーモード:ナチュラル(左、F8、1/30)とシック(右、F8、1/45)。露出が異なるものの、彩度が大きく違っている。 |
撮影サンプル4。F2.8、1/64。発色は濃い目だが鮮やかで、光源によって大きく色が変わることもあまりない。 |
撮像素子 | 1/1.75インチ330万画素(有効310万)原色CCD |
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レンズ | 光学3倍ズーム6~18mm(35mmフィルムカメラ換算28~84mm)、 F2.8~F4.5 |
記録画素数 | 2160×1440/1800×1200/1536×1024ドット |
記録媒体 | CFカード(TypeI) |
絞り | F2.8/5.6/8 |
シャッター速度 | 1/2 ~1/1000 秒 |
インターフェイス | ビデオ出力、USB |
液晶モニタ | 1.8インチ低温ポリシリコンTFT |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 120(W)×68(D)×65(H)mm |
重量 | 320g |