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“Streaming Media Preview Japan”開催、MS古川氏が基調講演

2001年05月24日 19時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本初のストリーミング専門カンファレンス“Streaming Media Preview Japan”が24日、東京ファッションタウンTFTホールで開幕した。このStreaming Media Preview Japanは、メディアアセッツマネジメントにフォーカスしたカンファレンス“Content Management Forum 2001”の特別セミナーとして開催されるもの。主催は(株)IDGジャパンと米Penton Media社。

Streaming Media Preview Japanの基調講演は、米マイクロソフト社コンシューマ戦略担当バイスプレジデントの古川享氏による“Building The Digital Future Together―Windows Mediaで実現するデジタルメディアの未来―”。

古川氏
米マイクロソフト社バイスプレジデントの古川享氏。Pocket PCから無線LAN経由でパソコンを遠隔操作し、PowerPointのプレゼンテーション資料を表示させながらの講演

古川氏は、Windows Media Technologiesを活用したデジタルメディア業界の展望について語った。

「一般ユーザーへのデジタルメディアの利用が広がっている。インターネットユーザーの7割が音楽/映画関連サイトを利用しており、ポータブルミュージックプレーヤーやデジタルビデオカメラの売上も急激に伸びている。また、ブロードバンドへの期待が高まっている」

「Windows Media Technologeisは、デジタルメディアプラットフォーム。Windows Media Playerだけでなく、デジタルメディアの制作から編集、開発、権利処理、蓄積配信、再生をすべてカバーするテクノロジーだ。Windows Media Audio 8は音質が向上し、48kbpsレートで音楽CD並みのクオリティーを実現する」

「また、Windows Media Video 8は、Windows Media 7と比べて品質が30%向上、250kbpsでVHSレベル、500kbpsでDVDレベルの映像を配信できる。例えば、BS放送の帯域を一定時間借りれば、DVD品質の映画タイトルを100本配信できる。ビジネスモデルも変わるだろう。また、ネットワーク帯域の変化に応じてビットレートを自動調整できる“Variable bit rate”技術を採用しており、常に最適なコンテンツを配信可能だ」

「現在は640×480ドット/毎秒24フレームの映像をADSLやCATV経由でPentium III-500MHz程度のマシンで視聴するのが一般的だが、2004年ごろには、1920×1080ドット/毎秒24フレームの映像をPentium VI-3GHzのマシンでFTTH(Fiber-to-the-Home)経由で見ることが可能になるだろう」

また古川氏は、「いつでも、どこでもデジタルメディアにアクセスできる環境を提供するためにはパートナーシップが必要。昨日マイクロソフトはNTT-MEとアライアンスを発表した。また、本日エイベックスとの提携を発表する」と語り、本日午後からの共同記者会見に先駆け、基調講演会場でエイベックスとの提携発表を明らかにした。会場にはエイベックスの依田巽会長兼社長も登場し、提携内容について説明した。

依田氏と古川氏
壇上に登場したエイベックス会長兼社長の依田巽氏(左)と古川氏(右)

依田会長兼社長は、「ブロードバンドにおけるエイベックスの新メディア戦略だ。数千本のプロモーションビデオをチャンネル展開する。エイベックスはレコード会社として浸透しているが、グループの中で作られているさまざまなコンテンツが充実し、ホームエンターテインメントのコンテンツプロバイダーとして発展してきた。ブロードバンド時代に向け、最新技術をふんだんに使い、コンテンツプロバイダーのNo.1ブランドとなりたい」と語った。

古川氏は、「コンテンツプロバイダーや放送事業者と次の時代をいっしょに作っていく。音楽/映像の権利処理をする一方、デジタルメディアをファイルとして購読したり、アンケートに答えると値引きされるといった新しい課金方式やビジネスモデルも必要だろう。紙やテープ、CDなど既存メディアへの影響はある。紙はなくならないと思うが、紙を有効利用するためにも新しいメディアは必要だ」

「メディアの変化はビジネスパラダイムのシフトであり、かつて家庭に電話やカラーテレビが入ってきたときよりもインパクトをもたらすだろう。コンテンツプロバイダーやサービスプロバイダーとのパートナーシップを大事にしながら新しい時代を作っていきたい」と締めくくった。

“Streaming Media Preview Japan”の展示会場では、本日発表されたエイベックスのブロードバンド向け配信サービス“avexnet TV”のデモなどが行なわれている。会期は24日から25日。25日の基調講演講師はジャーナリストの木村太郎氏。

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