Electronic Entertainment Expo(E3)開幕！

Electronic Entertainment Expo(E3)開幕！

　フロア展示のスタートに併せ、会場外でも各種記者発表も行われている。17日の注目のものを2つ紹介しよう。

Origin Systems「Ultima Online2」の開発中止を発表した後から、にわかに活動が活発になっていたLord Brtishがついに立つ！　次回作に期待が高まるが、オンラインRPGとシングルプレイRPGの2本を開発中とのこと。

　先ごろElectronic Arts傘下のゲームスタジオであるOrigin Systemを離れた、「Ultima」シリーズの創始者、「Lord Brtish」ことRichard Garriott氏は、新たにゲーム開発会社「Destination Games」の設立を発表した。Origin Systemsを離れたあと、しばらくは沈黙を保っていたRichard Garriot氏が、ついに動き出したのだ。また、これと同時に、韓国のゲーム会社「NCsoft」との業務提携を発表し、その調印式を実施した。

記者会見には、Origin Systemsの共同創立者で実兄のRobert Garriott氏、韓国・NCsoftのTaekjin Kim氏らも参加した。なお、日本での展開については詳しく語られなかった。

　NCsoftは、韓国発のオンラインRPG「Lineage：The Blood Pledge」(Ultima Onlineに似たシステムを採用する、多人数参加型のオンラインRPG)を擁するメーカーで、韓国では同タイトルが大ヒットを記録している。Destination Gamesとの提携により、同社タイトルのアジア展開、およびLineage：The Blood Pledgeの北米展開を予定する。

　さて、注目のDestination Gamesの新タイトルは、多人数参加型のオンラインRPGとシングルプレイ方のRPGの2タイトル。対応プラットフォームはまずはPC、その後PS2やXboxへの展開も検討するとのことだ。今回のところはスクリーンショットなど、各タイトルの詳しい情報の公開はなかったが、ぜひとも今後の動向に注目していきたい。

新会社設立発表ということもあり、この日のLord Brtishはかなりエキサイテッドなご様子で、今後の展望について熱く語っていた。この写真はNCsoftとの調印式のあと、プレゼント交換でゲットした扇子を手にちょっとはしゃぎ気味のLord Brtishと、兄のRobert Garriot氏。

クラッシュ・バンデグー開発チームが手がける新タイトル「ジャック×ダクスター　旧世界の遺産」。3Dの広大なフィールドを舞台としたアクションゲームで、ジャンプアクション、アイテムの組み合わせによりクエストを突破するパズル、謎解きアドベンチャー、そしてモンスターとの戦闘と、さまざまな要素が詰め込まれた作品だ。

　もうひとつは、PS2の注目タイトルの発表。ソニー・コンピュータエンタテインメントは、日本を含む全世界向けの新作「ジャック×ダクスター　旧世界の遺産」を発表した。本タイトルは、PSのアクションゲームの代表格「クラッシュ・バンデグー」シリーズを生み出したソフトハウス「Naughty Dog」が、2年以上の年月をかけて製作中の作品だ。クラッシュ・バンデグーシリーズに参加したCerny Gamesも引き続き開発に参加するという、豪華布陣のアクションゲームだ。

記者会見には日米のスタッフが参加。SCEのタイトルとしては、E3で最もプロモーションに力の入ったタイトルのひとつだ。

　ゲームの中身は、『文明の失われた異世界を舞台に、主人公がさまざまな謎解きつつ、戦闘を繰り返して冒険をする』というアクションゲームの王道的シナリオ。ゲームを進めるにはモンスターとの戦闘やジャンプアクション、パズル、レースなど、複数のテクニックを駆使しなくてはならない。一本道のストーリをフラグを立てながら進めるのではなく、広大なフィールドを走り回りながらストーリ全体を解き明かし、その途中にあるさまざまなアクション要素をクリアしていく、という展開はアクションRPGにも近い印象も受ける。PS2のパワフルな性能を生かしたグラフィックスとクラッシュシリーズにも通じるコミカルで多彩、かつスムーズなキャラクターたちの動きも大きなポイントだ。リリースは2001年冬の予定。