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NTTファシリティーズ、iDC総合検証ラボを開設

2001年04月18日 02時11分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)エヌ・ティ・ティ ファシリティーズは17日、iDC(インターネットデータセンター)のシステム機器と監視環境を総合的に検証する施設“iDCシステムラボ”を同日、開設したと発表した。

“iDCシステムラボ”“iDCシステムラボ”

iDCにはネットワーク、システム機器だけではなく、建物や電源・空調システムなど、すべてにおいて高い安全性や信頼性・確実性などが求められる。しかし、サービスを停止してそれらを実地で検証するわけにはいかない。また、新たにiDCを構築する際、図面段階では問題はなかったが、機器を実際に構築してみるとさまざまなトラブルが生じたりする。

NTTファシリティーズでは、新規にiDCを立ち上げる際と、現に運用中のiDCとを総合的にサポートし、システマティックに全体をチェックするために“iDCシステムラボ”を開設したという。

同日行なわれた記者会見で、NTTファシリティーズ代表取締役社長の陰山照男氏は「配線系のノイズや熱など、それらに実環境でうまく対応した、しっかりとした施工技術がなければ、大きなiDCの構築は難しい」と、iDCに求められる技術水準の高さを語った。

NTTファシリティーズ代表取締役社長陰山照男氏NTTファシリティーズ代表取締役社長陰山照男氏

また、日本電信電話(株)が16日に発表した3ヵ年計画で、データセンター事業を重視していることについては「私たちは、iDCの運用管理と施設構築サービスを、NTTグループ内だけでなく広くやっていきたい」とし、NTTという枠にこだわらないことを明らかにした。

あらゆる分野での信頼性を

“iDCシステムラボ”では5つの分野について、検証を行なう。

“パワーシステムラボ”では、ネットワークシステムでの直流電源の優位性を検証する。NTTファシリティーズでは交流電源に比べて直流電源には、約10倍の信頼性があるとしている。iDCは停電に備えてUPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)や蓄電池を備えている。しかし、蓄電池は直流であり、電源が交流の場合一度直流に変換しなければならず、その部分で信頼性が低下する。同社では、仮に直流電源を採用した場合効率は20%アップし、1000平方メートル規模のiDCなら約4000万円のコストが削減できるとしている

パワーシステムラボ”内の直流電源装置と蓄電池
“パワーシステムラボ”内の直流電源装置(左)と蓄電池。併設されている交流電源装置に比べると、設置面積は小さい

“オペレーションラボ”は、ネットワークの監視から電源・空調などの設備監視、侵入監視など、建物や設備の総合監視システムの検証を行なう。

“オペレーションラボ”
“オペレーションラボ”
映像解析システム
映像解析システム。実際の人間の映像に少し遅れて、ピンク色(この画面ではグレー)の人型が表示される

同ラボで開発中の映像解析システムは、その人間の向いている方向などを解析し、人の流れをさえぎるような専用ゲートやセンサーなどを必要とせずに、カメラだけで建物に出入りする人数を把握することができるという。

“ネットワークシステムラボ”
防火・防災システムやケーブルの配線方法、キャビネットラック、架台に2重底など、機器設置についてのさまざまな課題について検証する。室内の温度分布や、直流電源で稼動するサーバーの運用検証なども行なう。
“EMCシステムラボ”
雷や無線、送電線などの外的要因から、機器から出る電磁波や静電気などの内的要因まで、さまざまな電磁波ノイズの検証を行なう。また、その対策についても研究する。
“環境・セキュリティーシステムラボ”
たとえば、資格をもった人間が2名同時に認証されないと入室できないといった、セキュリティシステムを検証する。指紋の照合のほかに、手の甲の静脈による個人認証、掌形(手の形)での個人認証の検証も行なう
直流電源で動作するサーバー機器
“ネットワークシステムラボ”で稼動していた直流電源で動作するサーバー機器
室内温度センサー
“ネットワークシステムラボ”に整然と並んでいた室内温度センサー
設置線探査装置
“EMCシステムラボ”内の設置線探査装置
指紋認証装置
“環境・セキュリティーシステムラボ”の壁面にすえつけられた指紋認証装置
静脈認証装置
指紋認証装置の反対側には静脈認証装置が設置されていた

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