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マイクロソフト、次世代サーバーソフトウェア3製品を発表

2001年04月10日 19時05分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は10日、Windows 2000 Server製品群対応のサーバーソフトウェア新製品『Microsoft Application Center 2000 日本語版』、『Microsoft SharePoint Portal Server 2001 日本語版』、『Microsoft GroupBoard for Exchange Version 1.0』の開発が終了したと発表した。

複数サーバーによるスケールアウトを実現する『Application Center 2000』

Application Center 2000は、Windows 2000ベースで複数サーバーによるシステムの拡張性、可用性を実現するサーバーソフトで、ウェブアプリケーションの展開/管理が可能。通常、サーバー台数を増やすと運用コストが上がるが、Application Center 2000は、この運用コストを削減するため、複数サーバーをあたかも1台のサーバーのように運用管理できるよう開発されている。

App Center画面
発表会場で行なわれた『Application Center 2000』のデモ画面

負荷分散機能では、IPリクエストをクラスタ内の複数のサーバーへ分散できる“ネットワーク負荷分散技術”と、ビジネスロジック層のCOM+によるアプリケーションの負荷を複数サーバーに分散する“コンポーネント負荷分散技術”を搭載する。また、サーバーから収集した構成情報をベースにそのシステムに最適な構成を自動的に決定する“クラスタ構築ウィザード”や、“サーバー追加ウィザード”なども備えている。

さらにクラスタ管理ツールとして、遠隔地に設置されたウェブサイトをインターネット経由で監視できる“MMCスナップイン”“ウェブ管理コンソール”、スクリプト言語による自動管理が可能な“ACコマンドユーティリティ”、また監視ツールとして、各サーバーとクラスタ全体のステータスとパフォーマンスをリアルタイムで監視できる“パフォーマンスモニター”、パフォーマンスやメモリー、ディスク、サービスのステータスなどのモニタリングを行なう“ヘルスモニター”、個々のサーバーやクラスタ全体のイベントを監視できる“イベントビュー”を搭載する。

なお、Application Center 2000は、F5ネットワークス社の“Internet Control Architecture”を採用しており、F5のロードバランサー『BIG-IPコントローラ』とApplication Center 2000のクラスタを連携させることで、ウェブサーバー間におけるトラフィックの負荷分散が行なえる。

Application Center 2000は4月27日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、通常パッケージが55万1000円、アカデミックパッケージが26万9700円、Open LicenseのOpen Businessが49万8000円。対応OSはWindows 2000 ServerまたはWindows 2000 Advanced Server 2000。

企業ポータルを構築するための『SharePoint Portal Server 2001』

SharePoint Portal Server 2001は、企業内に蓄積された情報資産を活用するための企業ポータルサーバーソフト。2日に発表されたOffice XPに搭載される『SharePoint Team Services』が少人数向けの小規模ウェブサイトを構築するツールであるのに対し、SharePoint Portal Server 2001は大規模な企業ポータルを構築するためのサーバーソフト。

ポータル画面
『SharePoint Portal Server 2001』で構築した企業ポータル画面例

ポータルはDigital Dashboardベースで、電子メールやスケジュール、連絡先といった機能を備える“Webパーツ”により構成される。各Webパーツをドラッグ&ドロップしてレイアウト変更でき、他のWebパーツをインポートすることでカスタマイズも可能。標準のWebパーツのほか、ユーザーが開発したWebパーツ、もしくはパートナー企業が提供するWebパーツを組み合わせることで、独自の企業ポータルを構築できる。1サーバーにつき15ポータルまで作成可能。

検索機能は、複数のコンテンツソースやさまざまなファイルタイプのドキュメントに対して検索できる“エンタープライズサーチ”を搭載する。ファイルサーバーやウェブ、SharePoint Team Services、Exchange 5.5/2000、Notes/Domino 4.6a/R5などのデータに対し検索が可能。フルテキスト検索のほか、自然言語検索、ドキュメントのプロパティー検索、類義語検索も行なえる。

また、ドキュメント管理機能として、SharePiont内に保存されいてる各種ファイルに対して不意な上書きを防ぐ“バージョン管理”、作成者やキーワード、カテゴリー、ドキュメントに対する説明を収録した“ドキュメントプロファイル”、ドキュメントの公開に承認を適応できる“ドキュメント承認ルーティング”を搭載する。

SharePoint Portal Server 2001は5月18日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、サーバーライセンスが、通常パッケージの5クライアントアクセスライセンス付きで95万7000円、25クライアントアクセスライセンス付きで123万8000円、Open LicenseのOpen Businessで76万8600円。クライアントアクセスライセンスが、通常パッケージ(5クライアントアクセスライセンスパック)で7万4900円。対応OSはWindows 2000 ServerまたはWindows 2000 Advanced Server。なお同社ウェブサイトで、製品版と同じ機能を備えた120日間評価版を本日より無償ダウンロード可能。

Exchange 2000ユーザー向けのグループウェア『GroupBoard for Exchange Version 1.0』

GroupBoard for Exchange Version 1.0は、Exchange 2000をベースとしたウェブグループウェアで、日本市場向けに独自開発されたもの。基本画面“ホーム”では、各機能の未読情報や状況を一元表示できる。ホーム画面はWebパーツで構成されているため、レイアウト変更やカスタマイズが可能。また、日常的に確認したい掲示板や電子会議などの購読設定、電子メール、予定表、連絡先、交通費精算、文書箱といったメッセージング&コラボレーション機能を搭載する。

GroupBoard for Exchange Version 1.0は、本日よりExchange 2000ユーザー向けに無償でダウンロード提供される。対応OSはWindows 2000 ServerまたはWindows 2000 Advanced Server。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社執行役員でエンタープライズソリューション本部長の瀬戸口靜美氏は、「昨年のWindows 2000発売以降、.NETプラットフォームとしてエンタープライズサーバー製品をリリースしているが、本日新たに『Microsoft Application Center 2000』と『Microsoft SharePoint Portal Server 2001』の発売を発表する。システム構築のためのプラットフォームが揃った。激しく変化する市場に向けスピーディーなシステム構築が行なえるだろう」と語った。

MS瀬戸口氏
マイクロソフト執行役員エンタープライズソリューション本部長の瀬戸口靜美氏

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