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IPv6とは何か?

IPv6はやってくるのか!?その2

2001年06月09日 16時00分更新

文● 神戸道正、ネットワークマガジン編集部

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三膳孝通氏、山本和彦氏、岩谷昌枝氏写真
写真1 右から、企画本部技術企画部の三膳孝通氏、技術研究所の山本和彦氏、企画本部技術企画部の岩谷昌枝氏
 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、本誌読者であれば老舗のプロバイダとしてその名を知らない人はいないだろう。そしてIIJは、国内のISPとしてはもっとも古くからIPv6への対応を行なっているプロバイダでもある。さらに、IPv6プロトコルスタックの実装を行なっているKAMEプロジェクト(http://www.kame.net/)のメンバーでもあり、IPv6の標準化活動や研究などにも大きく貢献している企業の1つである。

 IIJでは、1999年8月23日に専用線サービスとして、IPv6 over IPv4トンネリングによるIPv6実験サービスを開始している。さらに2000年9月からは、IPv6ネイティブの接続環境を提供する専用線接続サービス「IPv6ネイティブサービス」も開始している(東京のみ)。これらは現在は試験提供期間なので無料で提供されているが、2001年4月からは有償のサービスとして本格的な提供を開始する。



「SEIL T1」写真
写真2 IPv6対応のSOHOルータ「SEIL T1」
 また同社では、プロバイダとしてのサービス以外に、IPv6向けのハードウェアも開発している。SOHOルータ「SEIL T1」がそれだ。2000年6月に行なわれたイベント「Networld+Interop 2000」でも参考出品され、2001年1月中にはIPv6対応として正式に出荷を開始する予定だ。

 IIJの三膳氏によると、現在サービスを受けている顧客は法人客が多いという。また「現在IPv6の環境を提供することは技術的には難しくない。ただ広く一般のサービスとして、誰でも利用できるようにするのがISPとしての取り組みだと考えている」という。そのために、今後も順次サービス地域を拡大していくということだ。また同社の山本氏によると「2001年には家庭内の環境でも常時接続が当たり前の時代になるので、IPv6への移行は今後必須だ」という。国内のISPとして中心的な存在であるIIJの動向は、今後も要注目である。



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