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アドビ、動画編集ツール『Adobe Premiere 6.0 日本語版』を発売

2001年02月21日 11時13分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アドビシステムズ(株)は21日、プロフェッショナル向けデジタルビデオ編集ツール『Adobe Premiere 6.0 日本語版』を発表した。ターゲットユーザーは、放送局や制作プロダクション、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナーなど。

『Adobe Premiere 6.0 日本語版』のパッケージ

Premiere 6.0は、OHCI(Open Host Controller Interface)に対応。また“DVデバイスコントロール”を内蔵しており、デジタルビデオカメラなどのDV機器とパソコンを接続して、デバイスブランド(メーカー名)とデバイスモデル(そのメーカーに対応した機種名)を選択すると、DV機器内の動画データをパソコン画面上に取り込める。

“デバイスコントロール”の画面。メーカー名と機種名を選択できる

アナモルフィックピクセル(非正方形ピクセル)のアスペクト比や、16:9のワイドスクリーンフレームなど、DV機器で一般的に利用される比率をサポートしており、動画を歪みのない縦横比で表示できる。

“ムービーキャプチャ”ウインドーが強化され、キャプチャー設定画面にアクセスできる“設定タブ”、キャプチャーするクリップのインポイントやアウトポイントの設定、リールの名称などを入力できる“ログタブ”を新たに搭載する。

Premiere 6.0の動画編集メイン画面。画面左上がプロジェクトウインドー、画面右上がプレビューウインドー、画面下部がタイムライン

タイムラインに設定したマーカーにHTMLページへのリンクを指定できるため、ウェブサイト上でムービーを再生させながら、マーカーで指定したURLを自動的に表示させるストリーミングコンテンツを作成できる。

また、複数のオーディオトラックのミキシングやゲイン、パンのコントロールをリアルタイムで確認しながら調整できるツール“オーディオミキサー”を搭載する。画面上のスライダーやつまみで調整できるほか、数値入力による調整も可能。

“オーディオミキサー”の画面

さらに、ビデオ編集に入る前に全体のラフカットを組み立てる“絵コンテ”のように利用できる“ストーリーボード”も用意されている。プロジェクトウインドーから複数のクリップをドラッグ&ドロップすると、クリップ間に自動的に矢印が表示され、作品の流れ(ストーリー)を把握できる。また、ストーリーボード画面でクリップのシーケンスを組んだ後、タイムラインへ自動的にその順番通りに配置できる“タイムラインへオート編集”機能も搭載する。

絵コンテのような“ストーリーボード”の画面

パレット類では、99回までの操作履歴を記録できる“ヒストリーパレット”、ビデオ用のフィルターを収録した“ビデオフィルタパレット”、オーディオ用のフィルターを収録した“オーディオフィルタパレット”、モニターウインドーで結果を確認しながらエフェクトを調整できる“エフェクトコントロールパレット”が追加された。

ワークスペースは、ウインドーの配置やパレット表示などのカスタマイズが可能になった。また、ひとつのウインドーにキャプチャー設定、プロジェクト設定、クリップ設定、書き出し設定のすべての設定項目を一覧表示できる“設定ビューア”を搭載する。そのほか、プロジェクトウインドーに、クリップのプレビューが可能な“プレビューエリア”が追加された。

Real Mediaフォーマット(Ver.8)、Windows Mediaフォーマット(Ver.7)、QuickTimeフォーマット(Ver.4)に対応しており、これらのファイルフォーマットを直接出力できる。

対応OSは、Macintosh版がMac OS 9.0.4、Windows版がWindows 98/Me/2000/NT4.0。3月16日発売で、価格はいずれもオープンプライス、アドビストア価格がそれぞれ6万9500円。なお、Apple Final Cut、Ulead Studio、Ulead Video Studio、Digital Origin EditDV、MegaVi、Movie Shaker、Video Waveの登録ユーザーを対象に、限定5000本を乗り換えキャンペーン価格の4万8000円で提供するという。

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