そして8Fでは特定のソフトを買うと入場券が貰えるアイドル・BGVガール・アニメ声優のイベントが毎週のように開催されている。この入場券を手に入れるため、発売日前にはショップの外には徹夜の列ができることもあるらしい。イベントの定員は200名程度なので、各イベントの競争率はかなり高くなるようだ。今度の週末には映画『さくや 妖怪伝』(ワーナー・ホーム・ビデオ)のDVD発売イベントとして、主演の安藤希ちゃんが来店した。
モー娘。の『スペースヴィーナス』はメディアの壁を越え、いろんなフロアで発売されていた。さすが |
今回の取材で、特定のジャンルやメディアオンリーではない総合館ならではの強みも垣間見えた。たとえば、ジャンルやメディアが異なるアイテムでも、必要・需要があるものならば、フロアの垣根を飛び越え、別のフロアでも販売されることが多いとのことなのだ。
例えばモーニング娘。の『スペースヴィーナス』(ソニー・ミュージックエンタテインメント)はプレイステーション2用のソフトだから、テレビゲームソフトが置かれている6Fで販売されるわけだが、発売当初は、本来CDを取り扱う1Fや音楽DVDを取り扱う3Fなどでもメディアをクロスオーヴァーして売られていた。CDを買うために1F、DVDを買うために3F、そしてPS2ソフトを買うために6Fと移動しないでも全然OK、といった状況を作り出しているのだ。変に“括り”にこだわるより、柔軟に、より買い求めやすくといった姿勢がこういったところにも伺える。
2Fの洋楽ソフトコーナーでは国内盤だけでなく輸入盤のCDや、数こそ多くはないがクラブユースのアナログ盤まで網羅されており、TOWER RECORDSやHMVなどの外資系大型CDショップにも引けをとらないほどの充実ぶりだし、1Fにはチケットぴあも設置されているので、「お気に入りのアイドルやアーティストが発掘できたら、ライブチケットもついでに押さえる」なんて離れ業も可能(チケットが残ってれば)。ユーザーのニーズによっていろいろな活用ができるショップがヤマギワソフト館なのだ。ポイントカードによる値引きなどのサービスも行われているので、アキバ来訪時には必ず覗いておこう。
【取材協力】