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太閤立志伝IVファーストインプレッション

太閤立志伝IVファーストインプレッション

2001年01月26日 23時42分更新

文● 中村聖司

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ミニゲームと賭博は絶対ハマるぞ

これは馬術指南のミニゲーム。鬼の連打ゲーとおもったらパネル選択ゲームだった。
こちらは忍術指南。内容は間違い探し。絵柄がかわいいだけに間違えると、その悔しさもひとしおなのである。

 カードバトルも抜群におもしろいが、それに勝るとも劣らないのが、主命の実行や技能スキルを修行する際の「ミニゲーム」と、酒場で楽しめる「賭博」だ。ミニゲームの内容は「カードめくり」「順番合わせ」「神経衰弱」「すごろく」「あみだ」「ビンゴ」「射的」といった具合に誰でもルールを知っているものばかりで、その成果によって貰える勲功値や経験値が違ってくるという仕組み。技能スキルに関して捕捉しておくと、野戦系スキル(足軽、騎馬、鉄砲など)はカードバトルによる模擬戦で鍛練を行い、内政/調略系スキルはカードバトルが鍛練となる。ただし、鍛練で相手に勝ったり、最良の結果を出したからといって、一発でスキルが上がるとは限らず、特に自分の技能レベルが高くなってくると、それこそ何度も繰り返す必要が出てくる。逆に鍛練の結果が惨憺たるものに終わっても、少しずつだが経験値は貰えるので、時間さえ掛ければ必ず欲しいスキルが獲得できる。この辺の優しさも太閤シリーズならではのものだ。



地獄の賭博「ピンころ」。見た目は「ちんちろりん」と同じようだ。

 一方の賭博は、「おいちょかぶ」「ちんちろりん」「ピンころ」の3種類が用意されている。ピンころは一度賭場を潰すと遊べるようになると、以前 インタビューでも書いたが、聞くところによるとひとつの賭場の資金は数万貫あるらしいので、真面目にプレイして大大名になるか、商人で大成功するか、忍者で暗殺しまくるか、剣豪で辻斬りでもしまくらないと、賭場を潰すのは資金的に無理臭い感じだ(ちなみに木下藤吉郎の初期の月給はたったの5貫)。ちなみに私は霧隠才蔵でプレイして、暗殺任務を2件片づけ、200貫を手に賭場へ乗り込んだが、ものの数分で過半数の金を持ってかれた。こうなったら賭場のボスを辻斬るしかないだろうと思ったが、それはできないみたい。残念。



フィールドマップの様子。移動方法は、行き先を直接クリックしてもいいし、リストから選んでもいい。武将の場合は、「本拠に帰還」が便利。
「信長の野望 天翔記」のような勢力図。マップ移動中も、フィールドマップを軍勢ユニットが動きまわり、各地で合戦が行われている。こういう状況で、てくてく歩くのがなんとも楽しいのだ。

 現バージョンでは、仮のグラフィックスのシーンが多いため、今回はインパクトのある画面をたっぷりご紹介できないのが残念だが、おそらく太閤ファンが初プレイして、もっとも感激できるのは、見ているだけでなにやらあてどもない旅情がこみ上げてくるフィールドマップではないだろうか。シリーズを経るごとに少しずつ華やかになってきてはいるが、IVのフィールドマップは、まさしく太閤シリーズのイメージにぴったりな柔らかく暖かい雰囲気に仕上がっている。大空にはウグイスや鷹たちが悠々と舞い、主人公ユニット以外にも、武士や浪人、商人といったユニットたちがあくせくと街道を歩き回っている。主人公の痛快な“すたすた歩み”も健在で、私なぞはこの画面を見ているだけで、どうにも抑えがたい行動エネルギーが沸々とわき上がってくるのだ。繰り返すようだが、太閤立志伝というゲームは、主命と合戦さえこなせば、あとは自宅で寝どおしでもよく、それでも意外と効率よくクリアできたりする。が、「よーし、主命もこなしたし、次の評定まで日があるから、ひとつ鹿児島くんだりまで足をのばしてみるか」と来なくてはおもしろくない。そういう意味で、太閤IVはシリーズ最高の出来に仕上がっているといえそうだ。存分に期待しよう。



旅路で発見! 戦国の美女たち

木下藤吉郎の妻兼金庫番ねねは今日もご機嫌の様子。秀吉でプレイすると必ず妻になる、かどうかは内緒。
黒装束ならぬ桃色装束でいきなり登場した信長直属の“くノ一”。ちなみに信長でゲームを開始した場合、残念ながらくノ一は呼べません。
宿屋で見つけた謎の女“あや”。ほおかぶりの端を咥えてなければ文句なしの嫁候補。宿に泊まると、所持品を贈ることができ、それで相手の女性が満足すれば結婚できるようだ。
京で発見、出雲の阿国。彼女のコメントはなにかの謎かけか? うぬ、気になる女性だ。

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