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ディスクリート、3Dグラフィックスツール『3ds max 4』のカンファレンスを開催

2001年01月22日 22時53分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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オートデスク(株)のディスクリート部門は22日、3Dグラフィックスツールの最新版『3ds max 4』に関するプレスカンファレンスを行なった。

3ds max 4は、統合3Dグラフィックスツール『3D Studio』シリーズの最新版。3D Studioシリーズはワールドワイドでの過去10年間のセールスが累計20万ライセンス、日本では累計2万ライセンスとなっている。

昨今ではアニメーションが複雑化し、より高度なアニメーション技術が求められている。また、次世代ゲームが登場、ウェブストリームも進化するなど、3Dマーケットの要求が大幅に変化しているため、それらの要求に対応しエンターテインメントからウェブまで幅広く適応するべく3ds max 4を開発したという。

3Dグラフィックスツールの最新版『3ds max 4』の画面(英語版)

3ds max 4は、要望の多かったキャラクターアニメーション作成機能を強化。キャラクターアニメーションを容易に操作するためのシステム“インバースキネマティクス(IK)システム”を搭載、またボーンシステムはモデリング可能、スキンシステムも筋肉表現が容易にできるなど向上したという。

DirectX 8.0に対応しており、ピクセルシェーダーや頂点シェーダーの結果をリアルタイムで表示できる。ベジェパッチモデリング、ポリゴンモデリングなどのモデリングツールや、Visual Basicのようなインターフェースを追加できる“Visual MAXScript”を搭載する。レンダーエレメントは、1度のレンダリングで3Dレンダリングコンポーネント要素(エレメント)を複数出力し、直接作業スペースへ送信できる。

対応OSはWindows 98/2000。Windows NT4.0でも動作するが同社はサポートしない。英語版を2月より先行発売し、日本語版は4月下旬に発売する。価格は英語版、日本語版とも49万8000円。英語版の登録ユーザーには、日本語版完成後に日本語パック(日本語CD-ROMと日本語マニュアルのセット)を無償で送付するという。

またカンファレンスでは、インテルの“デジタルメディア・エンターテインメント・ソリューション”に関する説明も行なわれた。ディスクリートとインテルは長期間におよぶパートナーシップを組んでおり、インテルの64bitチップ『Itanium』の最初のデモに3ds maxを利用したり、3ds max 4をPentium 4にオプティマイズしたりするなどしている。

インテルの“デジタルメディア・エンターテインメント・ソリューション”について説明した(株)インテルのIAマーケティング本部プログラムマネージャーである廣田洋一氏

米インテルのデジタルメディア・エンターテインメント部門は、デジタルコンテンツの作成から管理、発行、配布、発表まで行なうシステム製品を開発/提供することを目的としている。ディスクリートとインテルは、映画やCM、放送、ゲーム、ウェブなどのデジタルメディア事業で協力、その中でインテルはコンピューターパワー(Pentium 4やItanium)、技術(インターネット向け3Dグラフィックスソフト)、双方向TVの規格(ATVEF)、オンラインサービスなどを提供するという。

ディスクリートは、64bit版 3ds maxを提供予定(出荷時期は未定)で、プラットフォームはWhistlerベースになる見込みだ。

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