このページの本文へ

ソニー、“バイオ”デスクトップ春モデルを一斉発表

2001年01月22日 14時56分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニー(株)は22日、デスクトップPC“バイオRX”、“バイオMX”、“バイオLX”、“バイオJ”の2001年春モデル新製品をそれぞれ発表した。

Pentium 4-1.5GHzを採用したバイオRX

バイオRXシリーズは、PC上での映像の楽しみかたを追求したマイクロタワー型デスクトップPCシリーズ。今回発表されたのは、『PCV-RX71K』、『PCV-RX61K』、『PCV-RX51』の3モデル。上位モデルのPCV-RX71Kは、CPUにPnetium 4を採用している。

上位モデルにPentium 4を採用したバイオR

RXシリーズは、TVチューナーを内蔵したMPEG-2リアルタイムエンコーダボードを搭載しており、ビデオキャプチャー機能や、DV-アナログ/MPEG変換機能(RX70K/RX60Kのみ)を備える。TVチューナーはVHF/1~12チャンネル、UHF/13~62チャンネル、CATV/C13~C63チャンネル、ステレオ放送、2ヵ国語放送に対応。入出力端子はS-ビデオコンポジット入出力端子とオーディオ入出力端子を装備する。圧縮モードは、高画質モード(17分で1GB)、標準モード(34分で1GB)、ビデオCDモード(94分で1GB)から選択可能。

TV番組をMPEG-2フォーマットで録画し、PC上で再生/管理できるソフト『Giga Pocket Ver.4.0』をプレインストールする。このGiga Pocket Ver.4.0を搭載したバイオRXをサーバーとし、Giga Pocket専用ビューワー/コントローラー『PicoPlayer Ver.4.0』を搭載した各種バイオPCをクライアントPCとして、100BASE-TXやi.LINK等のローカルネットワーク(家庭内LAN)で接続すれば、クライアントPC側からネットワーク経由でTV番組を予約したり、録画した番組を再生したりできる。

さらに、Giga Pocketのオプションとして、MEPG-2で録画中に、MPEG-2からMPEG-1への変換を同時並行で行なえる常駐型プログラムを同社ウェブサイト上でダウンロード提供するという。この常駐プログラムは、ハードウェアエンコーダーでMPEG-2を録画中、同時並行でソフトウェアでMEPG-1へ変換するというもので、変換時間を短縮できる。

So-netが運営するテレビ番組サイト“テレビ王国”で提供しているiモード用リモート録画予約サービス“iCommand”に対応したソフト『iRCommander』も用意されている。iCommandを利用してテレビ番組予約を行なうと、iRCommanderが自動的にテレビ王国の専用サーバー内の予約情報を確認し、PC上でTV番組予約の設定(またはキャンセル)を行なう。予約設定結果や録画終了結果は、iRCommanderがテレビ王国の専用サーバー経由でユーザーのiモードに自動送信する。

また、全機種にデュアルドライブを採用、CD-R書き込み12倍速/CD-RW書き込み8倍速/読み込み32倍速のCD-RWドライブと、16倍速DVD-ROMドライブを装備している。これによりDVDビデオを大画面TVなどでも楽しめる。ドルビーヘッドフォンを採用しているので、普通のヘッドフォンでドルビーデジタルサラウンド再生が可能。そのほか、大容量の新型電源を採用、大型内蔵ファンとファンコントロールを組み合わせたことで、より高い静粛性を実現したという。

『PCV-RX71K』は、CPUにPentium 4-1.5GHzを採用する。Pentium 4を採用したことで、ビデオ編集時間が短縮、1分45秒のビデオ作品のビデオ出力(レンダリング)時間が3分30秒(RX61Kは5分10秒)、さらにそれをMPEG-2にソフトウェア変換した場合2分7秒(RX61Kは3分9秒)となったという。

チップセットはインテル850チップセットで、グラフィックスアクセラレーターはnVIDIA GeForce2 MX、ビデオメモリーは32MB(SDRAM)。HDDは80GB(Ultra-ATA/100)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/20時間15分、標準/40時間、ビデオCD/109時間、DV録画時間は5時間20分。OSはWindows 2000 Professional。15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-RX71KL5』と、TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX71KT7』、本体のみの3種類が用意されている。

『PCV-RX61K』は、CPUにPentiumIII-1BGHzを採用、チップセットはインテル815チップセットで、グラフィックスアクセラレーターはnVIDIA GeForce2 MX、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。HDDは60GB(Ultra-ATA/66)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/15時間15分、標準/30時間、ビデオCD/82時間、DV録画時間は4時間。OSはWindows 2000 Professional。15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-RX61KL5』と、TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX61KT7』、本体のみの3種類が用意されている。

『PCV-RX51』は、CPUにPentium III-866MHzを採用、チップセットはインテル815チップセットで、グラフィックスアクセラレーターはnVIDIA GeForce2 MX、ビデオメモリーは10~13MB(メインメモリー共有)。HDDは40GB(Ultra-ATA/66)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/9時間40分、標準/19時間、ビデオCD/52時間、DV録画時間は2時間30分。OSはWindows Me。TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX51T7』、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX51V7』の2種類が用意されている。

3モデルとも、128MBのメモリー(SDRAM)を搭載。外部接続端子(背面)は、キーボード、マウス、シリアルポート、パラレルポート、USB×2、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、ディスプレー出力(VGAタイプ:D-sub15ピン×1/DVIコネクター(RX70K/RX60Kのみ)×1)、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダボード用入出力。外部接続端子(前面)は、USB×2、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダボード用入出力を装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。本体サイズ 幅220×奥行き394×高さ352mm、重量は、RX71Kが13kg、RX61KとRX51が12.5kg。

2月3日発売で、価格はすべてオープンプライス。推定小売価格は、PCV-RX71KL5が47万円前後、PCV-RX71KT7が42万円前後、PCV-RX71Kが35万円前後、PCV-RX61KL5が37万円前後、PCV-RX61KT7が32万円前後、PCV-RX61Kが25万円前後、PCV-RX51T7が24万円前後、PCV-RX51V7が20万円前後。

バイオMXは全機種にTVチューナー内蔵のMEPG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載

バイオMXシリーズは、デスクトップPC本体そのものに、MDデッキやFMチューナー、アンプ、DVD-ROMドライブなどを搭載したAV一体型デスクトップPC。今回発表されたのは『PCV-MX5GK』の1モデル。全機種にTVチューナー内蔵のMEPG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載しており、TVを観たりビデオを録画したりすることが可能になった。MDデッキ、FM文字多重放送チューナー、1bitデジタル方式アンプ、そしてハードウェアMPEG-2エンコーダーなどを標準装備する“本物のAVパソコン”だという。

全機種にMEPG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載したバイオMX

CPUにPentiumIII-933MHzを採用し、128MB(SDRAM)のメモリーと60GB(Ultra-ATA/66)のHDDを搭載する。MPEG映像録画時間は、高画質/15.5時間、標準/31時間、ビデオCD/85時間。チップセットにインテル815チップセットを採用、グラフィックスアクセラレーターはnVIDIA GeForce2 MXで、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。また、CD-ROM読み込み40倍速/DVD-ROM読み込み16倍速のDVD-ROMドライブを装備する。

オーディオ機能としては、サウンドチップがYAMAHAソフトオーディオ/AC97準拠3Dサウンド対応(DirectSound3D)、音楽用レコーダブルMDドライブ、FM文字多重放送チューナー、D/Aコンバーター、音質調整機能、スペクトラムアナライザー、アンプ、スピーカーを備えている。

外部接続端子(背面)は、i.LINK(S400)、USB×2、キーボード、マウス、ディスプレー出力、プリンター、シリアル、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、モデム用モジュラージャック、光デジタルオーディオ入出力、ライン出力、PCオーディオ入力、スピーカー、FMアンテナ。外部接続端子(前面)は、ヘッドホン(金メッキ端子)、i.LINK(S400)、USB。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)。本体サイズは、幅188×奥行き374×高さ355mm、重量は12kg。OSはWindows 2000 Professional。

15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-MX5GKL5』と、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-MX5GKV7』、本体のみの3種類が用意されている。

2月3日発売で、価格はすべてオープンプライス。推定小売価格は、PCV-MX5GKL5が34万円前後、PCV-MX5GKV7が25万円前後、PCV-MX5GKが22万円前後。

バイオLXは好評の液晶ペンタブレットモデルのラインナップを強化

バイオLXシリーズは、省スペース型の家庭用デスクトップPC。昨年9月30日に発売した液晶ペンタブレットモデルが好評であったため、春モデルではラインナップを強化、液晶ペンタブレットモデル2機種、TV録画エンターテインメントモデル1機種、スタンダードモデル3機種の計6機種が用意されている。

バイオLXの液晶ペンタブレットモデル

液晶ペンタブレットモデル『PCV-LX91/BPK』は、既存の『PCV-LX80/BPK』の後継機種となるハイエンドクリエイティブモデル。各種クリエーションソフトをプレインストールし、プロ仕様のホームページ作成や写真加工などが行なえる。CPUにはPentium III-1BGHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と60GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows 2000 Professional。フォトレタッチソフト『Adobe Photoshop 5.0 LE』、グラフィックソフト『Corel Painter 6』、ホームページ作成ソフト『Adobe GoLive 5.0』、ウェブアニメーション作成ソフト『Adobe LiveMotion』、Microsoft Office 2000 Personalが付属する。

もう1つの液晶ペンタブレットモデル『PCV-LX81/BP』は、Adobe GoLive 5.0やAdobe LiveMotionを除き、ペン入力による描く楽しみを提案する低価格モデル。CPUにはPentium III-866MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows Me。Adobe Photoshop 5.0 LE、Corel Painter 6、Microsoft Office 2000 Personalが付属する。

上記2機種とも、ディスプレーは専用の15型広視野角Super-IPS方式液晶(1024×768ドット/1677万色)を採用、電磁誘導方式液晶ペンタブレットを搭載している。

TV録画エンターテインメントモデル『PCV-LX51G/BP』は、既存の『PCV-LX50G』の後継機種。TV番組をMPEG-2フォーマットで録画し、PC上で再生/管理できるソフト『Giga Pocket Ver.4.0』をプレインストールしており、MEPG-2リアルタイムエンコーダーボードで高画質なTV録画/再生を楽しめる。CPUにはPentium III-933MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows Me。Microsoft Office 2000 Personalが付属する。専用ディスプレーは15型液晶(1024×768ドット/1677万色)。

スタンダードモデルは『PCV-LX71/BP』、『PCV-LX51/BP』、『PCV-LX31/BP』の3機種。PCV-LX71/BPは、CPUにPentium III-933MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows Meで、Microsoft Office 2000 Personalが付属する。専用ディスプレーは15型液晶(1280×960ドット/1677万色)。

スタイリッシュなバイオLXスタンダードモデル

『PCV-LX51/BP』は、CPUにPentium III-933MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows Meで、Microsoft Office 2000 Personalが付属する。専用ディスプレーは15型液晶(1024×768ドット/1677万色)。

『PCV-LX31/BP』は、CPUにCeleron-800MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、DVD-RWドライブ(CD-ROM読み込み24倍速/DVD-ROM読み込み9倍速)を装備する。OSはWindows Meで、Microsoft Office 2000 Personalが付属する。専用ディスプレーは15型液晶(1024×768ドット/1677万色)。

6機種とも、外部接続端子(背面)は、付属液晶ディスプレー専用ディスプレー出力、USB×3、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、外部接続端子(前面)がUSB、i.LINK(S400)。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex)。メモリースティックスロットとPCカードスロット(TypeII×1/CardBus対応)を装備する。本体サイズは幅107×奥行き370×高さ280mm、重量は6.6kg(PCV-LX51Gのみ6.7kg)。

PCV-LX71/BP、LX51/BP、LX31/BPの3機種は2月3日発売、その他の機種は1月27日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、PCV-LX91/BPKが35万円前後、PCV-LX81/BPが28万円前後、PCV-LX51G/BPが25万円前後、PCV-LX71/BPが26万円前後、PCV-LX51/BPが22万円前後、PCV-LX31/BPが20万円前後。

AMD Duronを採用したバイオJ

バイオJシリーズは、本体および付属のキーボード、スピーカーを専用に設計したエントリーモデルのデスクトップPC。今回発表されたのは『PCV-J15』1モデルで、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-J15V7』と、15型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-J15V5』の2機種が用意されている。

エントリーモデルであるバイオJ

CPUにAMD Duron-800MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速/CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速)を装備する。

外部接続端子(背面)は、キーボード、マウス、シリアル、パラレル、USB×3、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。本体サイズは幅170×奥行き366×高さ306mm、重量は8.5kg。OSはWindows Me。

2月3日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、PCV-J15V7が15万円前後、PCV-J15V5が13万円前後となっている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン