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超シンプルなUSBオーディオデコードアンプが店頭に

2001年01月06日 17時53分更新

文● 小磯

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Model 1200

 廉価、多機能をうたうPC用のスピーカシステムが市場に溢れだしてかなり経つが、そんな流行とは一線を画するUSB接続のオーディオでコードアンプ「Model 1200」が現れた。サムネイルを拡大してもらえれば分かるとおり、同製品の見た目は非常にシンプル。グラファイトカラーのボディ前面には、米Trouvere社stereo-link部門製であることを示す“stereo-link.com”のロゴと、電源ボタンと電源LED、そしてヘッドホン端子とそのLEDしかないと分かるだろう。また、サイドにも音量調節用のつまみしかなく、背面にもUSB入力端子と、アナログの左右出力端子、AC電源端子しか装備していない。USBケーブルを伝わってきたデジタル信号をアナログに変換して、2チャンネルのアナログスピーカへ出力するだけの機能しか持っていないわけだ。



ヘッドホン端子(左)と音量調節つまみ(右)
ヘッドホン端子(左)と音量調節つまみ(右)
背面
背面。左からアナログ出力、USB入力、電源の各端子
ケーブル

 これだけシンプルな構造ながら、価格は同製品を扱っているUSER'S SIDE本店で2万4800円。あと1万円も出せばDolby DigitalやDTSに対応した安価なAVアンプが買えてしまう値段である。ただ、Dolby Digitalをはじめとするエフェクト機能をいっさい搭載していない分、余計なことをせず、素直にデジタル/アナログ変換を行っているだろう安心感はある。
 なお、同梱している3mのUSBケーブルとオーディオケーブルの作りがともにしっかりしているのは印象的。それぞれ標準でノイズ対策用のフェライトコアがつけられているのはなかなか豪華だ。

 実際に動作させてみたというUSER'S SIDE本店によれば「メーカーの言うとおり、Creativeの“Sound Blaster Live!”シリーズとは比べものにならないほどいい音がする」とのこと。Sound Blaster Live!シリーズは“EAX”に代表されるエフェクト機能やデジタル入出力機能、サラウンド出力機能をウリとしているため同製品と単純な比較はできない。だが、ただ純粋に「PCでいい音を聴きたい」と思っていてSound Blaster Live!を購入対象の選択肢に入れているような人にとっては、非常におすすめの製品と言えるだろう。



【取材協力】

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