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花子11

ドローを主体とした作図向け総合グラフィックソフト

2000年12月14日 16時17分更新

文● 遠藤

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Webデザインにも活用したい描画機能

アニメーションGIFで保存のダイアログボックス。「反映」ボタンをクリックすると設定した状態が確認できる。

 利便性を追求した機能以外に、デザイン面での機能もパワーアップしている。従来はもっぱら取り込むだけだった動画データも、「アニメーションGIFで保存」機能で簡易動画の作成が可能になった。アニメーションGIFの作成は、1ページを1コマとして、パラパラマンガの要領で作成したデータを順番に並べてアニメーションGIFとして保存するだけと、非常に簡単に作成できる。アニメーションのス ピード調整や、白い背景の透過処理も行えるほか、ダイアログボックス上でのプレビューやWebブラウザで確認もできる。元々がベクトルデータなので、少しずつアウトライン文字や図形を変化させてアニメーションGIFにすることも手軽にでき、花子向きの機能と言える。



まず2つの図形を選択。「変形」-「ブレンド」を選んで、何段階変化させるかなどを設定。すると2つの図形間を徐々に変化する図形が描かれる。

 さらに、2つの図形を並べて1つの図形からもう一方の図形へと色や形を徐々に変形させていく「ブレンド機能」を搭載。2つの図形を選択し、何段階変化させるかを数値設定することで、2つの図形間に変形途中のオブジェクトが等間隔に配置される。ただし、パス指定はできない。これらの機能を利用して、形が変形しては戻るGIFアニメも簡単に作成できるし、複雑な色のグラデーションも作成できるなど、これまで以上に活躍の幅が広がったと言えるだろう。



ブレンド機能を使って☆→○→☆と変形させた図形を、紙面中央に位置合わせしたあと各ページへ配置し、これをアニメーションGIFとして保存すれば、色を変化させながら形を変えるアニメGIFが容易く作れる。

 花子は、どちらかというと以前の簡易CAD的なイメージは薄くなった印象があり、またIllustlatorやFreeHandのようなプロ向けのドローソフトや専用プレゼンテーションソフトと比べると機能が少なく、万能とは言い難いが、ちょっとした間取り図や、簡単なプレゼンテーション用のフロー図、Webデザイン用の小物作りがしたいという場合には、専用ソフトほど操作を覚えるのに時間がかからず、簡単に使える。こういった作図ソフトを希望する個人ユーザーにはピッタリの一本と言えるだろう。

●製品構成

  • 統合グラフィックソフト「花子11」
  • ペイント&レタッチソフト「花子フォトレタッチ2」
  • 画像管理ソフト「デジビュー2.0」
  • メーラー「Shuriken 2.2」
  • スケジューラー「Sasuke 2.1」

※その他ツール類(ATOK14は含まれない)

製品名 花子11
価格 1万2000円
発売元 株式会社ジャストシステム
連絡先 03-5412-3939
URL http://www.justsystem.co.jp/
対応OS Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000

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