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アイドス、『トゥームレイダー5:クロニクル』日本語版を2001年1月19日に発売

2000年12月13日 19時10分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アイドス・インタラクティブ(株)は13日、同社の代表作である3Dアクションアドベンチャーゲーム『トゥームレイダー』シリーズの第5作目となる『トゥームレイダー5:クロニクル』日本語版を2001年1月19日に発売すると発表した。Windows 95/98/Me対応で、価格は8800円。

『トゥームレイダー5:クロニクル』日本語版のパッケージ TOMB RAIDER:CHRONICLES (C) AND TM CORE DESIGN LIMITED 2000. (C) AND PUBLISHED 2000 EIDOS INTERACTIVE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

トゥームレイダーついに完結?

トゥームレイダーは、女性主人公Lala Croft(ララ・クロフト)が世界の遺跡や文化遺物を探し当てる3Dアクションアドベンチャーゲーム。トゥームレイダー4までの全世界でのシリーズ累計は2300万本(日本とアジア地域では110万本)となる人気ゲーム。

敵キャラクターとの戦闘シーン TOMB RAIDER:CHRONICLES (C) AND TM CORE DESIGN LIMITED 2000. (C) AND PUBLISHED 2000 EIDOS INTERACTIVE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

シリーズ完結編となるトゥームレイダー5は、ララの“葬式”のシーンから始まり、前作で行方不明になったララを追いながら物語が進んでいく。過去のシリーズに登場した脇役たちも登場し、トゥームレイダー1から4以外で起きたララの知られざる冒険(ローマでの出来事、Uボートでの出来事、スプーキー島での出来事、タワーブロックでの出来事)が、昔話風に友人たちの口から語られるという。

ララの新しいアクションやアイテムも追加された。新アクションでは、カーソルキーでバランスを取りながら綱(ロープ)を渡る“綱渡り”、ロープを使ってフックに引っ掛ける“フック”、棚やロッカーの前でアクションボタンを押すとララが棚やロッカーの中を探す“棚を探す”、平行棒を使ってララが回転しその遠心力を利用して遠い場所へ飛び移る“平行棒”、敵を殴って一定時間動けなくする“打撃”といった動作が可能になった。

棚やロッカーを調べることが可能になった TOMB RAIDER:CHRONICLES (C) AND TM CORE DESIGN LIMITED 2000. (C) AND PUBLISHED 2000 EIDOS INTERACTIVE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

新アイテムでは、フックショット(先にフックが付いた銃を壁に引っ掛け登ることが可能)、スナイパーライフル(遠くの敵を狙撃できる)、クロロフォルム(背後から敵に近づいてクロロフォルムを嗅がせることで、敵を一定時間動けなくする)が追加された。

敵キャラクターのAI(人工知能)も改善された。動作範囲を広げ、ララと同程度の動きをする敵キャラも登場。また、出会ったときに対処しておかないとララにずっと付きまとったり、マップ内の物を破壊しララの進行の邪魔をしたりするキャラもいるするキャラもいるという。さらに、敵キャラに視界を持たせることで、クロロフォルムを嗅がせて一定時間動けなくしたり、後ろから殴りつけて動けなくしたりするなどの戦略的なアクションが可能になったという。

グラフィックスは、トゥームレイダー4で採用したバンプマッピング/環境マッピングが改善され、背景やララ自身のグラフィックがさらにきめ細やかに美しくなったという。スポットライトなどのライティング効果もダイナミックになったほか、エフェクトも強化され霧や雨、空の様子がよりリアルになっている。3Dのカメラアングルも常に変化し、より深みのある空間を表現しているという。

さまざまな方法で進むララ。壁や物を破壊して進路が開ける場合もある TOMB RAIDER:CHRONICLES (C) AND TM CORE DESIGN LIMITED 2000. (C) AND PUBLISHED 2000 EIDOS INTERACTIVE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

オリジナルマップを作成できるエディターを同梱

また、完結編ということで、トゥームレイダーのコアデザイン作成時に実際に使用していたソフト“レベルエディター”を特別ボーナスとして製品に同梱する。このレベルエディターはトゥームレイダーのマップを新規作成できるソフトで、収録されている多数のオブジェクトを画面上で加工することでオリジナルのマップを作成可能。初めて使用する人向けのチュートリアルを追加したという。

作成したマップはプレイでき、友人などに配布することも可能。本社の英国EIDOS社が、一般ユーザーがレベルエディターで作成したマップのコンテストを計画しており、日本国内でも、いいマップデザインを集めてインターネットやCD-ROMで提供することを検討しているという。

レベルエディターの画面。遺跡や建物内部などオリジナルマップを作成できる
トゥームレイダー5の必要システム環境は以下の通り。
  • CPU:MMX Pentium-233MHz以上(Pentium II-266MHz以上推奨)
  • メモリー:32MB以上(64MB以上推奨)
  • HDD空き容量:30MB(60MB以上推奨)
  • CD-ROMドライブ:4倍速以上(8倍速以上推奨)
  • ビデオカード:DirectX 7.0a対応
  • サウンドカード:DirectX 7.0a対応
  • OS:Windows 95/98/Me

映画化も決定、日本公開は2001年秋

トゥームレイダー5日本語版は1月19日発売で価格は8800円。同社オンライン販売サイトでの販売価格は税込7392円で、先行予約者先着1000名に限り、さらに500円引きの税込6892円で提供するという。送料は税込840円。予約申込締め切りは12月28日。なお、日本語マニュアル付きの英語版は12月15日発売となる。

トゥームレイダーシリーズは今回のトゥームレイダー5で完結となるが、EIDOS社では2001年末から2002年初頭には新シリーズを展開するべく、現在コアエンジンを開発しているという。

アイドス・インタラクティブは、PCゲームソフトについては自社販売を行なっているが、家庭用ゲーム機向けソフトは、他の国内ゲームメーカーと提携して提供してきた。しかし2001年以降は、PC、PS2を中心に、X-boxやGAMECUBEにも展開していくため、家庭用ゲーム機ソフトにおいても自社販売を行なうことを検討中だという。

さらにトゥームレイダーがパラマウントピクチャーズにより映画化され、2001年6月15日に全米公開となる。タイトルは『トゥームレイダー』で、主演はアンジェリーナ・ジョリー(『17才のカルテ』『60セカンズ』などに出演)。製作費は1億ドル(約112億円)。ゲームに基づいたオリジナルストーリーで、ロンドン、カンボジア、アイスランドを舞台にしたアクションアドベンチャー映画となるようだ。日本では東宝東和配給で、2001年9月ごろ全国東宝洋画系にて公開される。

映画『トゥームレイダー』。写真はララ役のアンジェリーナ・ジョリー (C) 2000 by Paramount Pictures Corp.
本日都内で行なわれた発表会で挨拶する同社代表取締役社長の本多慧氏。「キャラクターメインのゲームシリーズではマリオに続くのではないか。完結編ということで内部で使っていたマップエディターをPC版のみ同梱するが、プロ仕様なので誰でも簡単に使えるものではないだろう。映画は'98年春にパラマウントピクチャーズと合意した。インディージョーンズの女性版のような映画で、シリーズ化を狙っているらしい」。ちなみに隣にあるのは等身大のララ
トゥームレイダーのプロデューサーTroy Horton(トロイ・ホートン)氏。「トゥームレイダー5はストーリー展開にひねりを加えておりゲームプレイに深みが増した。昔からのファンだけでなく新規ユーザーにも魅力あるものにするべく開発した。また、ゲーム内のパズルを解くときは近くにあるアイテムを使って解決できるなど、目的がはっきりしており、ゲームを進めやすくなっている」

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