米eGain Communicationsは11日、日本法人「イーゲインジャパン株式会社」を設立したと発表した。eGainは'97年に設立されたNASDAQに上場している会社で、e-ビジネスに対応したeCRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアを提供している。製品には、電子メール処理支援ソフト「eGain Mail」などがある。この分野ではほかに米Kana(日本法人:カナ(株))が知られているが、こちらは一足先に今年7月、日本法人を設立した。
イーゲインジャパンは10月16日に設立され、本社は東京都港区に置いている。資本金は1000万円で、eGain Communicationsが100パーセントを出資している。代表取締役社長には中村薫氏が就任した。同社社長に就任する前は、CTIのソフトウェアを出している米Altitude Softwareの日本法人、アルティテュードソフトウェア・ジャパン(株)の社長に就いていた。
日本法人は設立されたばかりだが、eGain Communicationsの製品自体はすでに上陸していて、10社を超える導入事例があるという。これまでNTTコムウェア(株)と丸紅(株)が代理店として活動してきており、日本法人設立後も両社は国内代理店を継続する。
今後イーゲインジャパンでは、日本語化作業や、eCRMスイート製品の販売支援体制の強化を行なっていく予定という。