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Combat Flight Simulator2:WWII Pacific Theater

Combat Flight Simulator2:WWII Pacific Theater

2000年12月01日 00時19分更新

文● 中村聖司

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Combat Flight Simulator2:WWII Pacific Theater

マイクロソフト

オープンプライス
(予想店頭小売価格7980円)

太平洋戦争における日米間の航空戦を題材にしたマイクロソフトのコンバットシミュレータ「Combat Flight Simulator2」(以下、CFS2)がようやく発売された。純国産タイトルではないのが少し残念なところだが、大戦中活躍した日本海軍機が、PCゲーム史上最高のクオリティで再現される本作は、空戦フライトシムファンにとってはまさしく待望の1本といえる。

太平洋戦争で活躍した海軍機がずらりと勢揃い

坂井三郎著「大空のサムライ」を彷彿とさせる戦場の様子。零戦は21型。キャンペーンではプレイヤーは僚機2機を引き連れた小隊長になる。任務は敵機の要撃が中心だが、最初のうちは任務最後の着陸が一番難しい。トレーニングミッションで離着陸をしっかり練習しておこう。
ハットスイッチで右斜め前方に視点を切り替えたところ。外部ビュー(上の画面がそれ)ではなく、このようにコックピットから除いても、自然な感じで見える。感動のあまり、用がなくても切り替えたくなるのである。

 まず、CFS2で操縦可能な戦闘機から見ていくと、日本海軍が零式艦上戦闘機21型と52型、局地戦闘機紫電改の3機種。一方の米軍はF4Uコルセア、F4Fワイルドキャット、F6Fヘルキャット、P38Fライトニングの4機種だ。このほかにも一式戦闘機「隼」やTBDデバステーターなどが、コンピュータ操作の機体として登場する。
 戦場はガダルカナル、ウェーク島、北マリアナ諸島、ミッドウェイ、パプアニューギニアといった南太平洋がメインだ。唯一の例外は、1945年の紫電改とF6Fヘルキャットが激闘を繰り広げる本土防空戦で、これのみはヨーロッパ戦線を扱った前作のように市街地の遥か上空で空中戦が展開される。



本作でもっとも壮烈な紫電改の本土防空戦。圧倒的な大部隊を相手に苦戦を強いられる。20mm機銃4門の高火力と2000馬力の大出力で、米軍のお株を奪う高々度からの一撃離脱戦法に活路を見いだせ!
その紫電改のコックピット。両側面の視界の広さと自動空戦フラップで扱い易さは日本海軍機の中でもピカイチだ。敵機をガンガン撃ち落とせ。

 しかし、CFS2は基本的に四方が水平線といったような大海原が戦場となる。海上には輸送船が停泊していたり、小さな島の連なりのひとつに基地らしき建物が確認できたり、主戦場となるガダルカナル島の海岸線も実に滑らかに表現されている。当然のことながら諸島群の位置や地形などは、現物を忠実に再現しており、特筆すべきはその精度の高さで、CFSや「Flight Simulator」シリーズが、1km四方単位で地形のオブジェクトを構成しているのに対し、CFS2はなんと75m四方で構成したというから凄い。これにより、島の僅かな出っ張りや小さな環礁などもリアルに表現できたわけだ。

 さらにCFS2は機体制動に関しても相当力を入れており、具体的には9人の元パイロット、3人の現役インストラクター、2人のエンジニアに取材協力を依頼したという。元パイロットのひとりには、撃墜王として知られる元海軍中尉坂井三郎氏も含まれ、米MicrosoftのCFS2の公式サイトには、その際のインタビュー内容が公開されている。余談だが、坂井氏は2000年9月22日に逝去されたばかりで、先述のインタビューの冒頭には追悼のコメントが付け加えられている。まさしく名実ともに零戦が登場するフライトシムの決定版といって差し支えないだろう。



Force Feedback2は必須!

先ほどの紫電改の戦闘画面もそうだが、戦闘機が機銃を撃つと後方に空薬莢が排出される。視点を外部ビューに切り替えない限り見えない(戦闘中は気づかない)効果だが、ファンにとっては嬉しいこだわりようだ。

 さて、CFS2のプレイモードは、日米双方の「キャンペーン」、好きな戦場に挑戦できる「ミッション」、すぐに格闘戦が楽しめる「クイックフライト」などが用意されている。CFSのデータはそのまま読み込むことが可能で、機体データ、ミッションデータなどを読み込んでCFS2で楽しむことができる。マルチプレイは最大8人まで対応しており、ゲームサーバMSN Gaming Zoneでは、早くも多くの対戦者で賑わっているようだ。

リアルさ重視の人にはあまりお勧めできない方法だが、格闘戦は照準のみ表示されたこの視点がもっとも戦いやすい。よし、翼が吹き飛んだぞ!

 なお、本作は同社より2000年9月に発売された振動機能付きジョイスティック「Force Feedback2」の完全対応した初めてのタイトルであり、ぜひこれで遊んでみることを強くお勧めしておきたい。7.7mm、12.7mm、20mmといった各機銃の衝撃の微妙な違い、被弾時の衝撃、その後の機体の揺れ、空母発艦時の凄まじい振動、着艦時の車輪が甲板に触れる感触などなど、Force Feedback2があるのとないのでは、シミュレータとしてのおもしろさが格段に違ってくる(前機種「Force Feedback Pro」でも遊べるが、2は衝撃力が1.5倍になっている)。ともあれ、万人にお勧めできる安心二重丸の傑作タイトルである。



空母からの発艦は、油断すると操縦桿を下げる前に、艦首を過ぎてしまいぽっちゃり落ちてしまうことがある。これを避けるには、F10で別視点ウィンドウを開いておくといい。
開発元 マイクロソフト(株)
発売元 開発元に同じ
対応OS Windows 95/98/ME+DirectX 7
CPU PentiumII-350MHz以上
メモリ 96Mbytes以上(128MB以上を推奨)
ビデオ 800×600~1280×1024ドット/6万色以上(Direct3D対応)
HDD 900MB以上
CD-ROM 4倍速以上(起動時必須)
マルチプレイ 最大8人までの通信対戦(DirectPlay対応)

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