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AFiNA Style

AFiNA Style

2000年11月22日 15時30分更新

文● 小林

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ノートの弱点を逆手に取った新コンセプト

IEEE1394、USB、モデム、LAN、アンテナ入力など基本的なポートはすべて背面に配置する。

 スペック面では、CPUがCeleron-700MHz、標準64MB(最大512MB)メモリ、30GBのHDDといった構成。チップセットは、ビデオ/サウンド機能を統合したSiS630で、画像表示や音声出力は同チップの機能を使用する。液晶サイズは12.1インチと、一般的な液晶一体型機と比較して小ぶりだが、XGAの解像度を持つため、実用上の不満は特に感じない。通信機能では、56kbpsの内蔵モデムに加え、ケーブルテレビの常時接続サービスの普及で家庭でも使用頻度の高まってきたLAN機能を標準装備。ビジネスからマルチメディアまでそつなくこなせる、基本性能の高いPCと言える。

 液晶モニタを一体化し、折りたたみ式のキーボードを装備するなど、外見的にはノートPCに近い同機だが、バッテリを省いて携帯性に目をつぶり、省スペース性や自由に移動できることによる使いやすさに集中したコンセプトは、ノートとは正反対のアプローチである。豊富な機能を1ピースで提供するという考え方は、伝統的なCRT一体型のマルチメディアマシンの延長線上にあり、さして珍しくはないが、低価格となった液晶パネルをうまく利用して、価格的に手の出にくい他社の液晶一体型モデルとうまく差別化した目のつけどころは見事だ。

 丸みを帯びたかわいらしい筐体に、ミレニアムブルー、パールホワイト、パールピンクの3色のカラーバリエーションを用意するなど、デザイン的にも親しみの持てるAFiNA Styleは、ラジカセやテレビなど生活に密着した家電に近い感覚で使えるPCとして、低価格でも機能面で欲張りたいエントリユーザーを中心に幅広く勧められるマシンと言える。



キーピッチはフルサイズが確保されているが、数字キーはやや小さい。安定した打鍵のためには水平な場所に置く必要がある。
CPU Celeron-700MHz
メモリ 64MB
ビデオ SiS630S内蔵
HDD 30GB
CD-ROM 32倍速
DVD-ROM
通信 モデム/LAN
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ ジャストホームi

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