ハード面を見ていくと、PC本体に内蔵される12.1インチ液晶は1024×768ドットの解像度を持つ。最近では、ノートPCでもこれ以上のサイズの液晶を採用することが多く、さすがに文字サイズなどは小さく感じるが、比較的近距離で画面を見る分には、視認性は決して悪くない。チップセットには、統合型チップセットのSiS630を採用。ビデオ、サウンド機能はこのチップが持つ機能を利用している。SiS630はビデオ機能用にメインメモリから8MBのメモリを利用するため、実質的に利用できるメインメモリは56MBと少なくなり、Windows Meの動作はちょっと重く感じられる。メモリ増設のためのケース開閉作業は初心者には難しく感じられると思うので、できればマシン購入時にメモリを増設しておいたほうがいいかもしれない。なお、増設用メモリには通常のDIMMタイプのSDRAMを用いる。HDDは20GB。DVD-ROMドライブをマシン右側面に内蔵し、DVD-Videoの鑑賞も可能だ。FDDは装備しないものの、本体左側面に、PCカードスロット2基と2つのUSBポート、さらにIEEE1394コネクタも用意されているので、ある程度のマシン拡張の余地は残されている。そのほか、ワープロソフト、IME、住所管理ソフト、画像処理ソフトなどが1本になったジャストホームiが付属しており、買ったその日からさまざまな用途に本機を活用できる。
マシン左側面にUSB、IEEE1394、PCカードスロット、マシン右側面にDVD-ROMドライブが用意されている。拡張性にも問題はないだろう。 |
simplemならではのデザイン、無線キーボードをはじめとする使い勝手の良さなどは、これまでPCに触れてこなかった人に興味を持たせるのには十分なもの。液晶サイズの小ささはさすがに少々気になるものの、18万円弱の実売価格はオールインワンタイプのノートPCなどと比べても安く感じられる。それでいて、必要なスペースや簡単に持ち運べる手軽さなどは、ノートPCとほぼ同じレベルに収まっている。このマシンによって、simplemのコンセプトがより多くの人に受け入れられるのは間違いないところだろう。
CPU | Celeron-667MHz |
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メモリ | 64MB |
ビデオ | SiS630 |
HDD | 20GB |
DVD-ROM | DVD8倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム |
OS | Windows Millennium Edition |
モニタ | 12.1インチTFT |
Officeアプリ | ジャストホームi |