ライトグリーンを基調にしたガラス風のパネル、無線式のキーボード&マウスと、シンプル&ナチュラルをコンセプトとし、家庭内に自然に入り込めるスタイルを目指した液晶一体型PCの「simplem」だが、当初登場した15インチTFT液晶を内蔵するモデルは実売価格で20万円台後半と、購入ターゲット層には少し高額な面もあったようだ。
小型化されたものの
simplemのコンセプトはそのまま
そこで登場したのが、液晶サイズを12.1インチTFTにし、実売18万円を切る低価格を実現した「VS66H/5B」だ。しかし、小型化、低価格化されたとはいえ、simplemのコンセプトに変更はない。幅332mm、高さ351mmとわずかに縦長になったものの、正方形に近い本体ボディは、その形によって、よりインテリア的な雰囲気をかもし出している。外見上のデザイン以外にも、マシン背面の上部に取っ手となる凹みが用意されており、女性でも片手で持ち上げ、手軽に部屋の中を移動させることができるほか、ACアダプタを採用しマシン内から電源を外すことで、動作中も静粛性が保たれるなどのこだわりが各所に見られる。
simplemは背後もシンプルになるようデザインされている。上部に持ち運び用の凹みが用意されており、女性でも気軽に持ち運べる。 |
静粛性のため、本機はACアダプタを採用。電話回線もこのアダプタ部に接続するようになっている。 |
一方、操作面でのシンプルさを象徴していた無線型のキーボードとマウスは本機にも標準添付されており、初回利用時もただ電池を入れるだけで最初から使える点は初心者に配慮した結果だろう。ただ、上位機種に用意されているリモコン型のインターネットパッドは本機では省略されている。
コードレスタイプのキーボードとマウス。無線方式を採用しているので、ラフなスタイルでも利用できる。 |