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日本HP、スタイリッシュなホームPC『hp pavilion』を発表

2000年10月05日 20時59分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本ヒューレット・パッカード(株)は5日、ホームPC『hp pavilion(パビリオン)』シリーズを発表、日本のホームPC市場に本格的に参入した。

『hp pavilion』は、6月15日に米HP社社長兼CEOのカーリー・フィオリーナ氏が来日し、日本のコンシューマー向けPC市場に参入すると宣言した際に公開されたホームPC。フィオリーナ氏の発言から4ヵ月近く経ち、ようやく製品の発売となる。

スタイリッシュなデザインのデスクトップPC

今回発表されたのは『hp pavilion』のデスクトップPC『hp pavilion 2100』、『同 2130』、『同 2150』の3機種。日常生活のための道具としてのPCをコンセプトに、スタイリッシュなデザインと、スペックと価格のバランスを重視したモデルとなっている。ターゲットは、ライフスタイルにこだわりのある20代~30代。

本体は、曲線を基調とした高級感のあるコンパクトなデザインを採用。本体やキーボード、別売のディスプレーの一部は、取り替え可能なカラーパーツを採用。カラーは“Moonlight Metallic Blue”と“Deep Metallic Blue”の2種類が用意されている。写真は“Moonlight Metallic Blue”モデル
こちらは“Deep Metallic Blue”モデル
本体前面はフロントカバー形式となっており、カバーを開けると、USB、PCカードスロット、FDD、シリアル、IEEE1394など、よく利用されるインターフェースが備えられている

エントリーモデルの『2100』は、CPUにCeleron-600MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra ATA)を搭載する。48倍速CD-ROMドライブとFDDを装備し、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。インターフェースは、USB×4、シリアル、パラレル、ジョイスティック/MIDI、マイク入力、ヘッドホン出力。OSはWindows Meで、『ジャストホーム』、『Microsoft Encarta 百科事典 2000 Basic』をプレインストールする。

ミドルモデルの『2130』は、CPUにCeleron-667MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra ATA)を搭載する。4倍速DVD-ROMドライブと書き込み4倍速のCD-R/RWドライブのコンボドライブを装備し、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。インターフェースは、PCカードスロット(TypeII×2またはTypeIII×1)、USB×4、シリアル、パラレル、IEEE 1394×3、ジョイスティック/MIDI、マイク入力、ヘッドホン出力。OSはWindows Meで、『Microsoft Office 2000 Personal』、『Microsoft Encarta 百科事典 2000 Basic』、動画編集ソフト『Megavi DV』をプレインストールする。

ハイエンドモデルの『2150』は、CPUにPentium III-800MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra ATA)を搭載する。『2130』と同様のDVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブを装備し、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。インターフェースは、PCカードスロット(TypeII×2またはTypeIII×1)、USB×4、シリアル、パラレル、IEEE 1394×3、ジョイスティック/MIDI、マイク入力、ヘッドホン出力。OSはWindows Meで、『Microsoft Office 2000 Personal』、『Microsoft Encarta 百科事典 2000 Basic』、動画編集ソフト『Megavi DV』をプレインストールする。

まずは首都圏で店頭販売、オンライン販売も

3機種とも、本体サイズは幅99×奥行き370×高さ326mm、重量は7.2kg。“JustNet”のインターネットプロバイダーサービスを2ヵ月間無料で利用できるサービスが付属する。

別売のディスプレーは、15インチCRTディスプレー『hp mx50』(1280×1024ドット/1600万色)と、15インチデジタルTFT液晶ディスプレー『hp fx70』(1024×768ドット/1600万色)の2種類が用意されている。

3機種とも、本体とディスプレーのセットで発売される。組み合わせは『2100』と『mx50』、『2100』と『fx70』、『2130』と『mx50』、『2130』と『fx70』、『2150』と『fx70』の5種類。

価格はオープンプライス。推定小売価格は、『2100』と『mx50』が10万円弱、『2100』と『fx70』が19万円弱、『2130』と『mx50』が17万円弱、『2130』と『fx70』が25万円弱、『2150』と『fx70』が30万円弱。

同社は、発売当初は販売エリアを首都圏にフォーカスするとし、(株)CSK・エレクトロニクス、(株)ビックパソコン館、(株)ヨドバシカメラ、ラオックス(株)、計4社の首都圏量販店でのみ10月14日より販売される。この販売エリアは今後拡大していくという。

なお、6月15日に米HPとソフトバンク・イーコマース(株)が発表した合弁会社『イーセレクト(株)』が運営するオンライン直販サイト“hpeselect”で、上記のセットを10月13日より販売する。サイトでの価格は、上記の推定小売価格と同程度になる見込み。

日本市場でも成功させる

同社は今回のpavilionについて、過去最大規模の広告活動を行なうという。11月以降にTVCFを中心にブランドを確立するための広告活動を展開。また、製品発売に伴う“hp pavilionマイスタイルキャンペーン”を実施する。pavilion購入ユーザーにカラーパーツ5点セットをプレゼントするほか、pavillionと同社のインクジェットプリンター『deskjet900』シリーズを同時に購入したユーザーには、pavillionと同色のプリンター用トップカバーをプレゼントする(各色2000個限定)。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の寺澤正雄氏は、「われわれのpavilionは、米国でも後発で登場したが、現在米国ホームPC市場ではダントツのトップシェアだ。ユーザーのニーズに合わせたデザインとプライス、品質と機能などが買われたからだ。日本でも後発参入だが、遅くに入ってきたことについて心配はしていない。国内でも大きな勝負をしていこうと思う」と挨拶。

また、ホームPC市場参入宣言から、製品発売まで4ヵ月経ってしまったことについては、「米国製品をそのまま日本に持ってきたのではなく、日本のユーザーのニーズに応えるため、本体を小型化するなどデザインを変更、付属ソフトウェアの品揃えも考え、これらを用意するのに今日までかかった」としている。

日本ヒューレット・パッカード(株)代表取締役社長の寺澤正雄氏(左)と、米ヒューレット・パッカード社コンシューマビジネスオーガニゼーションプレジデントのプラディープ・ジョットワーニ氏。ジョットワーニ氏は、「HPはコンシューマIT市場でNo.1のサプライヤーだ。HPはビジネス市場向けの企業だけではなく、150億ドル規模(約1兆6305億円)の強力なコンシューマ企業でもある。ホームPCは、欧米、アジアでNo.1だが、日本では主要なメーカーではなかった。日本は世界で2番目に大きなコンシューマ市場であり、絶対に成功しなくてはならない」と語った
同社は、広告から店頭、ウェブサイト、イベントステージなどを、写真のようなイメージカラーのビジュアルで統一し、ブランド構築を行なっていく。10月17日から開催される“WORLD PC EXPO 2000”でも、従来の同社イメージとは異なる、写真のようなビジュアルのブースが登場する見込みだ

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