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富士通、Crusoe搭載のミニノート『LOOX』を発表

2000年09月25日 13時56分更新

文● 編集部 小林久

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(株)富士通は、ASCII24編集部が先日報道した、CPUに米トランスメタ社のCrusoeを搭載したミニノート『LOOX』(ルークス)シリーズを発表した。LOOXは“見る”という意味の英単語“LOOK”と無限/未知という意味の“X”の造語。A5サイズで、最大8時間駆動が可能な『FMV-BIBLO LOOX S5/53』(LOOX Sシリーズ)とA5ファイルサイズで8倍速DVD-ROMドライブを内蔵した『同T5/53』(LOOXTシリーズ)の2機種を用意する。

『FMV-BIBLO LOOX S5/53』(写真左)と『同 T5/53』(同右)

また、各シリーズには、DDIポケット(株)の内蔵型PHSモジュール『H"IN』(エッジイン)を内蔵し、標準で64kbpsデータ通信ができるモデル(S5/53SWとT5/53W)も用意する。PHSの契約は内蔵ソフトを利用して、ユーザー個人が行なえる仕組みになっており、すでに所有している電話機からの機種変更もできる。本体バックカバーには通信機能のオン/オフスイッチを兼ねたランプを装備し、電波状態の把握が視覚的に把握できる。価格はいずれもオープンプライスで、発売はLOOX Sシリーズが11月10日、Tシリーズが11月2日を予定している。

連続8時間駆動で1kgを切る重量――LOOX Sシリーズ

LOOX Sシリーズは、A5サイズで重量1kgを切る高い携帯性が特徴のミニノート。CPUに米トランスメタのCrusoe(TM-5400)-533MHzを採用することで、標準バッテリー使用時で4時間、オプションの大容量バッテリー(FMVLBP102、価格1万5000円)使用時で最大8時間の連続使用が可能だ。

LOOX Sシリーズ。A5サイズで1kgを切るミニノートだ

本体はマグネシウム合金製で、天面の4辺が緩やかにくぼんだクールシルバーの新デザインを採用している。液晶は解像度1024×512ドットのワイドXGAで、液晶サイズは8.8インチ、1677万色表示に対応する。コンパクトな本体ながら、ピッチ16mm/ストローク2mmのタッチタイプ可能なキーボードを備えている。

それ以外の主な仕様は、メモリーが128MB、HDD容量が10GB、ビデオチップがRage Mobility-M(ビデオメモリー4MB SDRAM)など。V.90対応の56kbps内蔵モデム、外部端子としてUSB×1とTypeIIのPCカードスロットを装備する。本体サイズは、幅243×奥行き151×高さ30mmで、重量は980g(H"INモジュールを内蔵するS5/53Wは990g)。S5/53には、USB接続の携帯電話モジュールが付属する。予想実売価格はともに16万円前後。

天面の上部にPHSの受信状態を知らせるランプ、背面(写真右下)にH”INとアンテナを装備している

DVD-ROMドライブ搭載のモバイルノート――LOOX Tシリーズ

LOOX Tシリーズは、本体に最大8倍速のDVD-ROMドライブと再生ボタン、Sビデオ出力/IEEE1394(4ピン)端子などを装備したマルチメディア機能重視のモバイルノート。本体はA5ファイルサイズ/重量約1.5kgで、標準3.6時間、大容量バッテリー使用時で7.3時間の使用が可能。

LOOX Tシリーズ。DVD-ROMドライブを内蔵。液晶下部には再生ボタンを装備

液晶は解像度1280×600ドット/1677万色表示に対応した10インチのワイドSXGA液晶を搭載している。CPUはCrusoe(TM5600)-533MHzで、2次キャッシュにはSシリーズ搭載のTM5400の倍となる512MBを搭載する。同社の説明によると、Sシリーズは携帯性とコストを重視、TシリーズはDVDビデオのソフトウェアデコードに対応できるマルチメディア性能の確保を目的として各CPUを選択したという。

主な仕様は、メモリーが128MB、HDD容量が10GB、ビデオチップがRAGE Mobility-M(ビデオメモリー4MB)など。通信機能としてV.90対応の56kbpsモデム、外部端子としてUSB×2、TypeII×1のPCカードスロット、ピッチ17mm/ストローク2mmのキーボードなどを装備する。本体サイズは幅264×奥行き183×高さ31.5mm、重量は1.5kg。Ofice 2000 Personalをプレインストールする。予想実売価格は21 万円前後。

天面はエルゴノミクス(人間工学)を意識した独特なデザイン
通信モジュールのオン/オフボタン。PHSの受信状態を示すランプにもなる
Crusoe(TM5600)とALiのSouthBridge、ATIのグラフィックチップ
オプションの大容量バッテリー。本体前面に付ける
会場に集められたLOOX専用オプション
LOOXはキーボードの配列などにも無理がなく打ちやすく感じた

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