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3dfxが日本法人を設立、Voodoo3日本語版を発表

1999年05月25日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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米3dfx Interactive社は、同社の日本法人“スリー・ディー・エフ・エックス株式会社”の設立に関する記者発表会を開催した。日本法人の代表取締役社長には、米国本社アジア太平洋担当副社長のRichard Shuck(リチャード・シャック)氏が就任する。日本法人では、日本のパソコンメーカー向けの製品販売や、アプリケーションや技術サーポートを提供する予定。これにより、アジア太平洋地域における事業拡大を目指すという。

米3dfx Interactive社(以下3dfx)の社長兼最高経営責任者であるGregoly ballard(グレコリー・バラード)氏は、日本支社設立と、3dfxの今後についてコメントした。

3dfx社社長兼最高経営責任者のバラード氏
3dfx社社長兼最高経営責任者のバラード氏



「3Dアクセラレーター市場は劇的に成長している。わが社の売上は、'98年で3億2000万ドル(約392億円)だった。'99年は6億ドル(約736億円)に達するだろう。そして、今後はすべてのコンピューターに3Dアクセラレーターが搭載されるだろう。3dfxの強みは、テクノロジー追求、ブランド構築、コンテンツ強化という3つの柱を戦略の基盤としていること。開発からサポートまで、すべて自社で対応している。これは他の企業にはないことだと考えている。日本法人の設立で、アジア太平洋地域におけるコンピューターゲーム産業の発展を支援し、貢献していきたい」

「今までの3dfxの戦略は、ゲーマーやオタクをターゲットにしていた。現在はOEMを対象とした製品を多く提供している。今後、インターネットのEコマースやエデュテイメントの分野においても3Dが利用されるようになると見られている。OS自体も3Dに対応するだろう。今から3D市場は爆発的に伸びると予想できる。将来は、モバイル市場など、今まで手を出していなかった市場にアピールしていく」

日本語版のVoodoo3搭載ボードを発売

同社では、今日の発表に合わせて日本語版の3Dグラフィックスアクセラレーターボード『Voodoo3 2000 AGP』(1万9800円)、『同 3000 AGP』(2万7100円)を発売する。日本語に対応したマニュアル、ドライバーソフトウェアが同梱され、パッケージも日本向けに海外仕様のものよりひとまわり小さくなっている。同時に、日本語による技術サポートの電話サービスを開始する。日本での販売は日商エレクトロニクス(株)が代理店となる。

日本語版はパッケージが少し小さくなった
日本語版はパッケージが少し小さくなった



また、同社が米国時間の10日に発表した3Dグラフィックボードの新製品『Voodoo3 3500 TV』も紹介された。この製品は183MHzで動作するコアプロセッサーを採用し、メモリーはSDRAMを16MB搭載する。TVチューナー、FMチューナーを搭載するほか、MPEG-2のエンコード/デコード機能を搭載するという。現状では、価格・発売時期ともに未定。

Voodoo3 3500 TV
Voodoo3 3500 TV

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