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米3dfxが資産を米NVIDIAに売却し、会社組織を解散へ

2000年12月18日 06時16分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米3dfx Interactive社は15日(米国時間)、取締役会において、同社の持つグラフィックスチップ関連の資産を米NVIDIA社に1億1200万ドル(約126億円)で売却し、会社を解散することを決定したことを明らかにした。この決定の実施には3dfxの株主の承認が必要。

Voodoo 5 AGP
3dfxの『Voodoo 5 5500 AGP』パッケージ

両社の発表によるとNVIDIAは、7000万ドル(約79億円)の現金および100万株の株式(4200万ドル、約47億円相当)と引き替えに、3dfxの持つ“3dfx”、“Voodoo”といったブランド名や商標、特許(申請中のものを含む)などのグラフィックス関連の広範な資産を手に入れる。ただし、3dfxの持つメキシコのグラフィックスボード工場は含まれない。この取引に必要な経費はNVIDIAの2002年会計年度第1四半期(2001年2~4月期)に組み込まれる予定。また、NVIDIAは3dfxに対して当座の運転資金として1500万ドル(約17億円)を貸し出す。なお、両社間で係争中の特許侵害に関する裁判はこの取引が成立後取り下げられるとしている。

3dfxは15日に発表した2000年会計年度第3四半期(2000年8~10月期)決算報告において、第1~3四半期までの売り上げが2億1480万ドル(約241億円)と前年同期比14%減、第3四半期だけを見ると3920万ドル(約44億円)と前年同期比63%減と、売り上げの低下を明らかにしている。同社はこの理由として、パソコン市場、特に西ヨーロッパ市場での減速と、『Voodoo 3』や『Voodoo 5』の売れ行き不振、および販売チャネルにおける低価格化への圧力によるマージンの減少が重なったことをあげている。

結果として、2000年会計年度第3四半期の純損失は1億7860万ドル(約200億円)、第1四半期からの合計では2億9150万ドル(約328億円)と巨額なものになった。

3dfxは3Dグラフィックスカード“Voodooシリーズ”において、コンシューマーパソコン向け3Dグラフィックス市場を事実上創成した。Voodoo用のグラフィックスAPI“Glide”はその、特に3Dゲームにおいて広くサポートされた。Windowsの標準グラフィックスAPIである“DirectX”登場後も“第2標準”というべき地位を占めるなど、コンシューマー向けには大きな影響力を持っていたが、チップ開発の遅れやOEMビジネスの不振が重なり、NVIDIAやカナダのATIテクノロジーズ社にシェアを奪われていた。

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